11.喧嘩は長引くほど仲直りしにくくなる
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「月島君、上着返す。ありがと」
「ん」
今日の練習が終わった後、帰り仕度している月島君に声をかける。
一応自前のワイシャツは乾いたので着替えて、借りてたモノを返すのだ。
「本当に洗って返さなくて良いの」
「次いつ来るか知らないし」
「へへ、たしかに!」
「は?なんでそこ笑うの…」
「いや、私はなんも言わずにバックれたからさ。みんなからあんまりよく思われてないんだろうなーって」
「……」
「なんか居なくなった事なんて誰も気にしてなくて。月島君もさ、普通に私物貸してくれるし特に私に責める気も無さそうだからさ。ちょっとホッとした」
「誰も宇内さんの事気にしてないだけじゃ無いー?」
「菓子パの件でそれは無いって自惚れてる!」
「……能天気だね」
「まーね!」
ルンルン気分で月島節をいなす。
きょうはぐっすり 寝れそうだ。
出入り口で駄弁っていたので翔陽と飛雄コンビも出てきた。
「飛雄も連れ出してくれてありがと!今週ココイチ奢るわ」
「!……そうか。じゃ日曜は今度こそボーリングな」
「はいはい。いつも通り私の家集合ね。タンデムで行こう」
「…えっ、まって??」
「「ん?」」
飛雄と私が珍しく狼狽している様子の月島君の方に向き直る。
「ナニソノ、結構仲良く遊んでます風。王様そんなキャラだっけ?」
「影山君は空気読めない故の友達いない系キャラ。間違いない」
「ぷふ、日向ッ……!!」
山口君もそう思ってたらしい。仲間仲間。
ちょい古いけど某芸人そっくりだった。
知ってるよ、バレーボールだけが友達なんだよね。彼は。飛雄は翔陽に凄んでいた。
「う、怖。そんでなんだよーずるいぞお前。美雪だけ誘ってさーおれも行くぞー」
「あぁ!?次は負けねえ。カーブのイメージトレーニングをスッゲーやったからな!」
「翔陽も来る?じゃあ前のところ現地集合、10時ね」
「ハーイ。フヘヘ、影山のガターまた見てみたいなァ…ウワウワ、イデデ」
ミシメシメリィ……翔陽の頭は飛雄に掴まれていた。
「……なんか飛雄は私の家で自主トレするのがブームらしくて、週末によく遊びに来るんだよ」
「近くにテニスコートあるし、何よりコイツがいると練習はかどる」
「この扱いよ。カレカノとかあり得ないのわかるでしょ」
「へ、へぇ〜」
「山口君も来る?」
「あ。行きたい」
「おっけー」
「あの影山が女子の家に上がり込むって衝撃なんだけど……オチは王様と従者か……」
「ツッキーもボーリング行く?」
「行かない。休みくらいコイツらから離れたい」
「徹底してるなー」