11.喧嘩は長引くほど仲直りしにくくなる
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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一瞬仲直りできたと思うじゃん?
それは幻想、かも知れない。
「………」
「………」
「………」
山口君と飛雄は中央で練習中。
翔陽と月島君はドリンク飲んでちょっと休憩中。
私は一旦マネージャー業務が終わって記録中。
というわけで一年ズの私、日向氏、月島氏が3人で無言で佇んでいた。
———静か、あまりに静か。
移動のタイミングも失った。
ブリザード舞うこの地でわたしは死ぬんだ。
助けて!!飛雄!!!空気の読めない君が今、わたしに求められている!!!!
山口君来て!!!君のお喋りさが今、とても必要だ!!!!!
「(これ付け終わったら、清水先輩に引き継いで帰ろう)」
当たり前だが、彼らのアウェーな雰囲気にちょっとヘタってしまう。
「あーーー……」
私も水のもうかな。
そう思いながら水筒を出して飲んだ。
「ねえ、」
「!………う、わ(ワイシャツにめっちゃ溢れた)」
声掛けた人に振り返って余所見したら、手元が狂ってお茶が結構な量溢れた。
体調不良の自覚通り、もちろん自動防御働かず。
べしゃーとワイシャツ全面に景気良く溢れてしまう。
「うわーぁ…カワイソー」
犯人月島君は途端にニヤニヤして口を抑えた。
人の失敗すぐ笑う。君の所為なんだぞ。
「飲もうとする人に声掛けちゃダメだろ!ただでさえ今日の美雪はボーっとしてるんだから!」
翔陽にフォロー頂いた。フォロー?
頷いて、鞄の中に着替えがあったか思いを巡らす。
「……ハッしまった。しばらく来てなかったから、ワイシャツの予備も運動用のシャツもない!!」
なんてことだ。
「大変!キャミソール見えてる!」
「おいこら翔陽やめれ」
思っても言わなかったワシとツッキーの配慮よ。
翔陽はワタワタして肩にかけてたタオルを持って目隠しとる。今日サマーセーターは着てないので確かに透けとるけども!
「「デリカシー」」
「な、なんですとー」
ハモった。
「ちょっと乾かしてくるわ」
もうあれよ。急ぎ個室で能力使うから。
すると月島君が「烏野高校排球部」の上着を肩に掛けてくれた。
「一応」
「あんがと」
デカすぎる。シャツどころかスカートまで隠れる件。
まあいいや。ありがたくお借りし前のチャックしめて、袖をまくって本館のトイレに向かう事にした。
ところで今日は短め靴下履いているんだけどさ、こういう格好だとこれ一枚しか着てないように見えるよね。それは部屋着感が出てダサいかな。
「ちょっと着替えいってきまー」
上級生たちにペコーとお辞儀して退出。
「……生足ジャージ姿……はいてない風!姉とは違うな最高」
「最低」
「は。ちっ、違うんス潔子さん!!他の女子にうつつを抜かしたワケでは…!」
「黙って」
「田中はまた清水の好感度を下げてるなあ」
「なんだかいつも通りになってきてホッとしたよ」
「やっぱ、全員いないとダメだな烏野(ウチ)って」
「「たしかに」」