11.喧嘩は長引くほど仲直りしにくくなる
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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ずるっ!
「……んあ……?」
日向は頬杖をついた手がノートの上から滑ったので、目を覚ました。
きょろ、と不自然にならない程度に首を動かして時間を確認する。なんだ、あと1分で終わりかァ……。
お隣の席も首がカクカクしていた。
「(えっ、美雪?珍しい……寝てる……)」
キーンコーンカーンコーン
「じゃー章末3は(1)から(6)まで宿題。木曜授業頭に答え合わせするぞー。小テストの内容は試験出るからな、挨拶日直!」
「起立、注目!ありがとーございましたー」
「「「「ありがとうございました」」」」
うつらうつら……。
立ち上がらないし、挨拶も無視。
美雪は先生が退出しても、みんなが席をたってもまだ舟を漕いでいるようだった。
今ビミョーな感じとはいえ、昼食べないで寝ていたら午後調子悪くなるだろうし、起こしておこ。
「ねえ、美雪……、だいじょ…!?」
シャーペンが直立していた。
しかもよく見ると動いていて、絵を描いてる。
日向は恐る恐るソレを掴んだ。美雪が持っているワケじゃない…?
動かなくなった。ゆ、ゆうれいだ!!
「!?……美雪美雪美雪!!!」
ゆさゆさゆさと肩を揺らす。
起きた。
「あ……しょーよ、あれ人いない…もー放課後??」
「まだお昼休みだよ。それより!!今、いま!!」
「?」
「シャーペン!!……幽霊が!!」
「夕礼?当番だっけ……?う、わノートぐちゃぐちゃだ。……翔陽がやったのー??」
「してないしてないしてない」
幽霊!?やだやだこのクラス幽霊いるの!?
カタカタと震えてきた。
美雪は欠伸をして体を伸びしていた。
「もー、起こしてくれたのはありがと。購買行くね」
「うん……」
「それから、今日部活行くからよろしく」
「………うん………え!?!?」
幽霊のことしか考えていなかったけど…
今、
「ほ、ほんとっ!?」
「…ん」
美雪がいつも通り、おれに笑いかけた。
「そっかあ」
口の端が持ち上がった。