10.vs 音駒高校2
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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キーンコーンカーンコーン
「………」
ちら、とこっちを向いた翔陽は無言のまま教室を出て行った。
私は無意識にしていた緊張をふうと解した。
翔陽と私は絶賛喧嘩中。
朝おはようは辛うじてする。
でも授業中話す事も減ったし、昼も一緒に食べなくなった。放課後も今みたいに無言退出(物言いたげではあるが)。
『マネージャーやる気ないんだって。でもみんな誘ってくるのがそろそろ重荷だから離れようと思うんだ』
『なんで、なんで……なんっっだよそれ!!バレー好きじゃないの!!』
『もう嫌になったの!他にもあるよ!!マネージャーじゃないって言うのに皆普通に用事お願いしてくるし!!!
他にも、他にも、他も……』
1つ1つ理由を増やすごとに翔陽の顔は険しくなっていき目がだんだん釣りあがっていく。
しまいにはお互いに大声になっていき、翔陽はついにこう言った。
『もう、いい。美雪あっちいけっ 帰れ!!』
『———!!! ……分かったよ!バイバイ!!!』
つい先日壮行会も終わって、学校全体がインターハイ一色になっているのは助かった。(ところでバレー部はハデな演出だったなあ…)
どの部活も忙しいから、翔陽も皆も私にかまけている時間はない。
ただ、一人の友人と喧嘩しているだけだと言うのにとても胸が苦しい。他の方法ならもっと円満にできただろうか。
「………帰ろ。塾の日増えて、忙しくなっちゃったし」
最近は私も忙しい。
翔陽と仲違い後、無茶苦茶遅くまで塾ハシゴしてまで講義を詰め込んだのだ。
あーあー全く、重たい宿題が出るからって理由で進学コースに行かずにぬるめな塾選んだのに。こんなテキストどっさりの講義追加するとか私はアホだなァ……。でも宿題やってる間は人間関係に悩む暇もないしいいか。