10.vs 音駒高校2
お名前変換
設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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おれは、疲れる事全般、すきじゃない。
ランニングもそうだし、ペンチプレスもできるならやりたくない。
自分の気質と違う奴(主に虎)と話すとか、疲れるなんてもんじゃない。とばっちりでびしょ濡れになるし…。
そう。初対面の人に絡むのって自ら疲れごとに突っ込んでいくことだ、とおもう。
でも『そうしたい』って思ったのには訳がある。
「美雪!?どこだー!!!」
「さっきは清水の横に居たけど、消えちゃった」
「なーぬー!!!おれ頑張りましたよね!!!ユージン甲斐のないヤツめ!!」
「日向無駄口たたくならそっち持って」
「へいへい」
さっきの講評中のボール回収の動きに違和感があった事。『あの』翔陽の女の子の友達ってこと。
まずはその2つ。
「なー倉庫の鍵持ってる人探してるんだけど、宇内美雪ってそっちの関係者デスカー?」
「ああ美雪ちゃん、スグ呼びます。電話でるかな」
烏野主将とクロからもその名前が出たので、体育館出入り口の備品利用名簿を確認しに行った。
「(名前の下に連絡先(でんわばんごう)書いてあるじゃん…クロ気付かなかったんだな……)」
使用開始時刻を見ると、おれ達が来る5分前に鍵を借りていた。
施設の使用上注意をなんとなく見る。
・備品使用前に場所をよく確認し、使用後には同じ場所に返すことご協力ください。
・使用後、職員による点検致しますのでお声がけください。
「そうだ、コレはオカシイんだ…」
おれ達はこの施設を連日使用しているからわかる。
めんどーだけど出すのも片付けもさせられる。毎日。
(全く、おれたちGW中ずっと使うんだから置きっ放しにさせてくれたって良いじゃない。毎日同じモノを出して仕舞うとか非効率過ぎない?)
朝借りるときには、この体育館はまっさらなんだ……。
それが来た時にはすでにネットがピンと貼られ、椅子とボードも出ていた。
『アレっ最初から体育館の人が準備してくれたのか』
『そーみたいですねー。あ、でも帰り片付けは自分たちでやるそうですよ』
『ウォーミングアップ!!』
『オーッス!!』
「5分で準備なんて有り得ない。ネットとか女子一人ができる作業じゃないし。
ここの施設の人は準備なんてしてくれない」
「……どんなトリック使ったんだろう」
……あえて『疲れる事』をしに向かったのは。
そんな「おれの知らない攻略法」に対して、少なからず興味がまさったからだった。
おれが魔導師に会いに行ったのはそんな理由。
……この体育館の怪とも呼べる不思議は、音駒にも本人にも伝える事は無かったけど。