08.烏野高校排球部!!
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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烏野高校排球部への見解
これは類い稀な運動神経を持つメチャクチャ素直な性格の翔陽が居て、針の穴に糸を通すような正確無比なトスをあげられる飛雄が両方居て、初めて成立する速攻だ。
この二人以外では不可能と考えていい。
二人が出会い、同じチームで戦えた“奇跡の一瞬”。
特に翔陽は飛雄に会えなければ、きっと何者に(最強の囮)もなれなかった。
そう。これは今だから交れたのであって、今後未来でも交わり続けられるか、というとそーではない。
影山飛雄は日向翔陽を置いて上を目指すだろう。
でも———
「…先生」
「?」
「あの2人…」
「?日向君と影山君ですか?」
「同じ中学出身か?それとも小学校から一緒とかか?」
「え??いやいや!彼らはこの前会ったばかりですよ?最初は馬が合わずに大変だったみたいで—」
「——……?烏養君?」
「………非情だな……」
今日2人に初めて会ったばかりなのに、私と同じような考えに至ったようだ。
「———でも、きっと今の翔陽のままで終わらない。ただここで奇跡のような出会いがあったからこそ。
この烏野高校排球部の景色を見られたから、翔陽は飛雄の辿る場所を、同じように追える力を身につける」
「ほお?ただの友人を随分と買ってるじゃねーか」
「(アッつい武田先生風ポエムを挟んでしまった)……ええ、私もまだどちらとも会って一ヶ月も経ってません。でも翔陽は“大丈夫”だと思います」
「フーンお前好きなの?」
「ハイハイ恋愛脳オツー」
「宇内さん」
「ノリとか考えが、その。気が合うというか……すみません武田先生……。翔陽の行く末に光あれと全力で応援しているんですよ。友達として」
「なるほどな、だから応援に来てるんか」
「お互い察しよくあり過ぎませんか?なんか……」
「「——気持ち悪ィ」」
「うわ……」
「うわぁ……」
また山口君に動画撮られる、と視線を向けると。
山口君はこちらを見ていなかった。
「ジャンプフローターサーブ……」
翔陽がまた転倒していた。
……あいつフライング下手過ぎじゃないかい。
町内会の嶋田さんが放ったサーブのレシーブミスか。
「んんんっ!?なんですか!?特に凄い威力のサーブって感じじゃあないようでしたけど…」
「ジャンプフローターサーブだ。無回転サーブとか言われることもあるな。無回転で打つ事で球の軌道がブレるんだ。急に曲がったり落ちたりな」
「ま…魔球みたいですね…!格好いい…!」
「サッカーでよ“ブレ球”って聞いたことねえ?あれと同じだよ。ちなみにボールの種類によってブレ方が違ってくる。今日使っているのはブレにくい方で——」
「あっちょっ、ちょっと待って。今メモをっ」
いつもポケットに入れている風船を能力で一瞬で膨らませ、口を縛る。
「武田先生、普段の球はこう。」
丸い風船を指先で斜めに叩いて回転をかけ、二人に放る。二人の視線は風船に向いた。
回転をした風船はまっすぐ繋ちゃんの手に……っと思ったら軽いトスでこっちに返してきた。この人バレー結構染み付いてんな。
思わず風船が戻ってきたので続きを説明。
「お互い回転を掛け合ったお陰で概ねまっすぐ飛びましたね………で、無回転はこう!」
掌で勢いをつけて風船をパン!と並行に叩くと、今度は回転せずに風船が返る。
勢いはある地点で急に緩やかになり軌道がブレ、逸れた。床に落ちた風船は武田先生が拾い、同じく叩くように返してきた。
「ね、ブレましたでしょ」
「なるほど!!」
「風船は見ての通りめっちゃブレやすいです。柔らかいし風の抵抗を受けやすいですからね」
「なるほどー」
武田先生とキャッキャしながら風船を叩き合った。
「お前どっから風船持ってきた!?突然ナンダ!?」
「さー、どこでしょー」
とりあえず知らぬふりでおどけた。
「ったく……そーこーしているうちに4本か。
1年コンビの攻撃は凄いがとにもかくにもレシーブだな……特に1・2年」
「3年と西谷さん、飛雄は生き残ってます」
「虫の息っつーんだよ。ほぼ死んでるじゃねーか」
「ザオラル!」
「生き返らなかった」
「マジかっ失敗した!!」
「大地さん!!」
「!」
嶋田さんのサーブをなんとか切ったのは、澤村さんだった。
球はセッターに上がり、町内会チームは次の攻撃に備えた。
「ナイスレシーブ!」
「今度は逃さねーぜ、チビっこ!!」
———翔陽、だけを警戒していた。
飛雄は田中さんに上げて、ノーマークだった彼がいい笑顔で跳ね上がった。
「ドーモ ゴブサタしてますっ」
すぱあん!と叩かれたボールは町内会チームのコートの落ちるかと思われた。
「ナイス西谷!!」
「ぬぁぬ!?」
しかし、向こうのチームには“リベロ”がいる。
唯一田中さんの攻撃に備えられた西谷さんが、ボールを繋いだ。
「スガ!!」
「旭!」
今度は菅原さんが旭さんへトスを上げた。
翔陽と旭さんはまたもや向かい合う。
大きくしなった体から放たれたスパイクが翔陽の手を撃ち抜いてコートに落ちた。
烏野高校チームの敗北だった。
ピーッ!!!
(主人公気付くとプロット無視してコーチや先生とイチャつき出して話が進まないんだけど…なんでだ?)