06.一緒にお出かけwith日向影山
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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UFOキャッチャー
「何のキャラ探しているのー?」
「妹にお土産ー。オコジョのヤツとキーティちゃん」
「なるほど」
「クレーンのやつ以外にもやり方色々あるんだな」
「たこ焼き器みたいなのにボール落としたり、紐を切ったり、穴に棒を指したり……本当だねぇ。どれが初心者に向いているんだろうか」
「ねーねー美雪。この小さいぬいぐるみキーホルダーは取れるかな?」
「どれどれ……そーだね。手前掬って崩せば取りやすいと思う」
「なるほど」
すると一回でうまく落とせたようだ。
翔陽は他のも挑戦するようで一旦別行動となった。
「なんか気になるのあった?」
「このブラックサンダーのやつ欲しい」
「おお、頑張れ」
「…なんかアドバイスは無いのか?」
「えぇ……?なんかって……じゃあ、重心をずらすために、箱カドの部分を開いた時のアームで押すとかどうだろう……」
「押す?」
「UFOキャッチャーのアームは開ききった状態だと尖った金属部分でモノを刺せるんだよね。人差し指で押すみたいに。それで景品のバランスが展示場所からズレて崩れるとかなんとか」
「わかった。それでやってみる」
「無理そうなら早めに店員さんにやり方教えてもらうんだよ」
影山君が集中し始めたので場を離れる事にした。
「私、原価意識しちゃうからあんまりやる気出ないんだよねえ(能力無双もズルしてるみたいだし)」
うろうろと巡るが、特に欲しいなあと思うもの見つからず。それより音ゲーでもしようかなあ。
でも完全別行動になっちゃうからそれも勿体無いか。ゲーセン自体は一人でいつでも来れるし。
「あ、翔陽。……うわすごい」
ぬいぐるみにまみれた男子発見。
上手なんだね。
「大きいぬいぐるみ、店員さんにお願いしたら取りやすいところに持ってきてくれた!」
「君は世渡り上手だねえ」
「へへ、よろこぶかなー!」
「喜んでくれると良いね。大漁でよかったねえ」
ほわほわ
なでなで
にこにこ
「じゃあ影山君のところ行こうか。そろそろ帰ろ」
「おっけー。影山何処にいるの?」
「さっきはお菓子のところいたよ」
さて、明らかなビギナーの影山君はどうなったやら。
「お菓子食ってる」
「ダメだよ影山、ここ飲食して良いスペースではないよ。家で食べなよ」
影山君は無事に取れたようで、早速景品を開けて食べていた。そして翔陽は常識を説いていた。
でも影山君は安定の翔陽スルー。
……それにしても、食べてる割にその表情は厳しかった。
「取れたんでしょ。どうして怒ってるの?」
「結構散財したとか?」
「いや、アドバイスのお陰ですぐ取れた」
「へえすごいじゃん」
「……箱、すごい大きかったのに……」
「ん?」
「全然中身入ってなかった……」
詐欺箱にシュンとしていた。
なるほどー……なるほどーーー。
「確かにこの大きさだと20個くらい入っててもおかしくないサイズだなあ」
「こんだけしかなかった」
さりげなく、翔陽にゴミを押し付けた。
「わー、ゴミじゃん。いらねぇ。捨ててくる」
「影山君やけ食いかぁ……何というか、ドンマイ」
「宇内はお礼にやる。おかげで取れたし」
「おー、ありがとー」
「もう帰る感じか?」
「うん。どう?楽しかった?」
「すごく楽しかった」
「それは良かった」
「ボーリングはまた練習したい」
「また誘うね」
「おし、絶対だぞ」
「ゴミ箱結構距離あった!影山なー、今日おれに酷いぞ!!色々!!」
「そうか?」
「そうだよ!!」
「じゃあシャトルバスのところ行こ。翔陽はトイレ大丈夫?」
「じゃ行くー」
施設を後にした。