30.さよならの笑顔をキミに
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「ねえっ!?君、烏野高校の子だよね!??」
「えっは、はいっ」
ポケットのハンカチで、雫を拭った。
首から下がっている名札、多分地元テレビの人。
「取れ高が!!!ちょっと君、テレビ向きっぽいから…取材!頼みます!!」
「は、はぁ……(トレダカってなんじゃ??)」
「ごめん、ちょっと髪の毛触るね。……よし、この位置立って」
「フレームOKです!」「ボイレコOK!」
よく分からないけど、なんか烏野に取材のようだ。
私で良いんかな、まあ監督もコーチも慌ただしくしているし。
こういう時ってどうするんだ、ええっと。高校生的なコメントを求められているのよね、まさか放送席実況みたいな堅苦しいことは私のすべきじゃない。
「5、4…」
普通に大人のコメントを出す……ではないなら、よりエモーショナルに、テレビに好まれるキャラクターに。キャラエディットは、無垢で純朴そうな少女のように。
3・2・1。
「烏野高校!優勝おめでとうございます!」
「あっ……ありがとうございますッ!うれしいです!!」
「今のお気持ちを聞かせてください」
「そうですね……みんなの努力がやっと報われたなって。なんかとっても嬉しくて。そうですね、今の気持ち??……最高です!!烏野ッ大好きです!!みんなありがとうって感じです!」
涙を浮かべて笑って。
映像からは生々しさが無いよう、溢れる直前くらいに涙を抑える。
今の自分のカットは、頭から、バストアップまで……手で、姿勢で、ひたむきな努力家のマネージャー像を演技表現する。
スカートの裾を大きく握り、緊張した様子もポイント高。…これはイケルかも!
「ありがとうございます。すみません、聞くのを忘れていました。烏野選手たちとはどのようなご関係ですか?」
「あっ、……そでした。あの、10番の日向くんと同じクラスです。1年生とはよく一緒に練習したりとか合宿行ったりとかしていたんです。みんなの横で、頑張ってるとこずっと見ていたので報われたところ見れてよかったです」
なかなかこの演技も様になっているじゃないか!?
ならばもっと私は上を目指せるかもしれません。
「ありがとうございました、……カット!」
「ありがとうございます。そういえば、私……ご紹介できる人がいて」
こそっ、と耳打ちをする。
ちなみに先輩を介し、先方には既にOKを貰っている。
「??……えっ!!!まじですか!?」
「代わりと言ってはなんですが……えへへ」
「す、すみません!私ではこの場で判断つかないので、上のものに確認してまいります!!」
「10分ほどお待ちを!」
「はーい、よろしくおねがいいたします〜〜ぅ」
***