28.対策と対抗
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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日向はもう一度飛んだが、タッチネットで反則。
ローテが回って、月島が下がって、西谷が入る。
「翔陽、烏養さんからだ、ジャンプの理想は上に飛ぶ事だけど、とりあえず今は横に流れてもいい。……その代わり」
「「サイドが支える」」
影山と田中が声を揃えて、西谷は正解と頷いた。
「でも何よりもまず”間に合う事“、”揃える事“だからな!」
烏養の補足に、日向は神妙に頷いた。
日向のブロック完成のタイミングは他より若干ズレやすい。故にサボれない。
いつでもどこでも全力で飛ぶ。まさに背中に背負うは烏野の”飛べ“だ。
支配は進行し、日向は田中にぶつかりながらのワンタッチを取る。
ついに烏野のブレイク。
第4セット、烏野19ー白鳥沢18だ。
「キタキタキター!!」
「田中よく支えたァ!!!」
「後輩を支えてこその先輩だ」
「5・7・5!!!」
「日向ナイスワンチィイイ!!!」
「ワンチ一本くらいで満足してもらっちゃ困るけどね」
山口と月島は彼らなりの芸風で日向を称賛した。
──月島と違ってさほど警戒していなかった、日向ザルブロックが牙をむき始めた。
***
日向の前衛が終わり、西谷が戻って、月島が入る。
烏野が誇る最強の囮は、思った以上に仕事をし烏野22ー白鳥沢21と半歩リード。
「ツッキー日向に負けるな!」
「はあ!??…別に張り合ってないし」
「「!!」」
山口が月島を激励すると、月島は珍しく声を荒げた。
谷地・山口は意外な反応に驚く。
日向が後衛でサーブ権のところ、ピンチサーバーは山口に交代。
コートから出る日向から応援され、山口は口をきゅっと結び、戦場に足を踏みれた。
「(影山とツッキー、なんか話してる)」
「影山、ちょっと……一人時間差カマすから、あわせろ」
「あ?……俺はできるがお前できんのか」
「できる。……まあ赤葦さんとちょっとね」
「!?(コイツ梟谷のセッターと練習してんのかよクソ羨ましい!)」
「日向!座れ!!こっからはスタミナ勝負だ。ちょっとでも休め!!」
「日向、ゼリーは??汗拭こ!!」
「ういっす!!あざまーす!」
「山口君ナイサー!!」「ナイサー!!」
山口のサーブは大平を捉え、牛島が2段トス、そして五色にボールが向かう。
ブロック三枚、月島・東峰・澤村の高い壁が白鳥沢を阻んだ。
「「ワンチ!!!」」
田中から影山に飛んで、ボールは……月島へ。
手のモーションを打つポーズにした後、グッと踏み込む。
「一人、時間差!!!」
「おおおお!!」
日向と谷地は驚きの声を上げた。
「(合宿で新技仕込んできたのは君だけじゃないんだよ、日向)」
──傘のブロックアウト!止まる速攻!!……フェイントオォ!!
月島の脳内に、日向の様々なモーションが浮かぶ。
「(別に、張り合ってなんかないけど。チョロチョロしてんの…………ムカつくじゃん)」
サーブで崩して、月島の一人時間差ブロックでゲスブロックを刺し殺す。
相手をノすための、サーブ&ブロックだ。