27. あなたはライバル
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「「すいませんでした」」
お互い敬語で謝り合う。
私の腕には包帯が巻かれ、及川さんの首には湿布が貼られた。お互い治療が完了したので。床に二人して正座しているのが現在の状態です。
「ごめん……なさい……暴走しました」
「それはお互い様です。……私もスンマセン、なんか、言い訳になりますけど……慰めろってあなたに言われると……なんだろ、素直にお願いを聞くのが癪に触るし……何より自分から価値を下げる物言いに腹たって無理でした。っつーかなんで自分からミジメな側に立とうとするんです?家帰ったら絶対死にたくなるでしょう」
「うっ………よくご存知ですネ……」
前からわけわかんない人だなーと思っていたのでこれを機になんでこんなことになったか追及してみる事にした。
「えーと?あの、私と絶交でもしたいんすか?……目の上のタンコブみたいな小憎たらしい後輩相手だったし切ってもイイ奴と思うなら、まあ……納得しますけど」
「……」
「だいたい田中さん?彼は乗せられやすいタイプなのでアレで正解です。……でも、ええっと。これは私の予想も入ってますが……貴方に同じコトしても“あ、これ中身がない慰め”ってスグ自分で醒めるでしょ。相手の気持ちとか意思とか敏感にわかるからこそ逆に心壊れません?ドMさんなんですか??」
さらに追求すると及川さんは顔が真っ赤かになっていや。しかも涙目。かわいそう。
「そ、そんなことないべ!!あわよくば引っ付くチャンスはいつでも逃さない及川さんですーー!美雪ちゃん攻略ルート下さい!!」
しばらくプルプルしていたが、口を開けばまたトチ狂った発言。
さてはお主まだ復活していないな??何でここで口説き出した??
「………はあ。………残念ですが私ルートは未実装ですー。諦めてくださいー。」
「………普通にフられた。でも過程はどうであれ、結果的には慰めっていうか元気付けられた感じではあるし……そんなにヘタ打ってないよなウン」
だいぶ頭沸いてるぽいけど大丈夫かなあ。
プロレス技かけられて頭の血管何本かやっちゃったか?
「うーん………大丈夫かなあこの人」
「なんか吹っ切れたし、青城の皆と一緒にラーメン行かない?ぶっ叩いてくれたからネガティヴ一瞬で吹っ飛んで気分最高、何杯でも奢るよ??」
「えー??今日ラーメンの気分じゃないっすわー……お邪魔するのも気が引けるのでチームの皆さんとどーぞ。」
「残念。それじゃあ……えーと、じゃあね」
「はい、お体に気をつけて。では失礼します」
私は学習し、反省したのだ……合コンビッチ判定はもうイヤなのだ。
バイクのストッパーを外すと、着信。
珍しい……飛雄だ。
『はい、美雪です』
***副音声スペシャル***
及川「自分の理解者過ぎて逃したくなくなりました。一緒に居たいです。なので付き合って下さい」
「……申し訳ございません、それは承諾しかねます」
及川「じゃあお友達からお付き合いしませんか」
「それも気分が乗らないです」
及川「……分かりました。さよなら」
「はい、さよなら。お元気でやってください」