27. あなたはライバル
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「京谷サマ、また調子が悪そうになったね…?」
「そうですね。烏野5番のせいで随分熱くなってると思います」
下げら、そして矢巾さんからの激励を受けて、考え込む京谷様はベンチなう。
(彼は習熟度の割にチームプレイの経験が驚くほど少ない。この歳でも小学生みたいなミス(ボールに飛びついてメンバーとぶつかること)をするのがその証拠だ。
けど他の人がそれを補うぐらいにチーム練度が高いから、熱くなり出したら彼をすぐ冷静にさせてくれている。及川さんみたいに執拗なほどチャンスを与えてくれる人は貴重だし、矢巾さんみたいに感情的に訴えてくれる人はこう言うタイプには理解が早い。うーん、やっぱり高校生レベルじゃないよなあ)
けれど何かを掴んだのか、すぐに監督は戻す判断をした。
……するとどうだろうか?
「京谷様、かっこいい……」
「確かに入った時と表情が違うね。かっこいいのかも」
攻撃の時には、絶対入れる、入れなきゃだめだという顔で良い緊張感を持ってプレイしていた。
「ナイスキー!!」「すごーい!!!」
「いいぞいいぞケンタロウ!押せ押せケンタロウ!!」「もう一本!!」
青城の在校生応援にも熱が入っている。本当にかっこいいなあ。
「…よく打った」
「……うす」
次は、京谷様のサーブで始まり、ヤカラ5番がレセプション。日向君の攻撃を渡さんがディグって→花巻さんがカウンター!
(青葉城西一歩、抜いた。松川さんのブロックも止めるためじゃないコースを絞るブロックなので、翔陽の速攻も決まらず。青城はこのまま凌げるだろうか?……うっ、金田一君の打点も思いのほか高い。高身長による上からの攻撃は本当に威圧感がすごい……。)
ふと、気になって烏野の10番を見た
「むぅ、大王様ってやっぱスゲーな」
「わかんのか」
「なんかスゲーのはわかる!」
「アホな会話してるわ。烏野1年ズ」
「英里ちゃんこの距離で聞こえるの??」
「むむー、聞こうと思えば聞こえるんですよね?おかしいですかね?」
「耳良いんだね」
(もしかしたらこれも超能力の一種なのかも。知れば知るほど謎の力だ)
日向君は影山君をキリッと射抜いた。
「…だがしかし!」
「!」
「俺が居ればお前は最強だ!!!」
「ぶは、たしかに!」
「どうしたの?」
「あっ、いえいえ。……敵はキョーダイですね。全く、すごい子達です」
「???」
(平間さんの訝しむ目にはつい誤魔化すのを諦めてしまった。本当、翔陽って本当カッコいいんだから)
「…フン、拾われまくりが何言ってやがる」
「!!…なんだと!!」
「根拠の無い自信イイネ!」
こっちのチームも負けていないわけですね。
最強を自称した日向君は、宣言通りほぼ真下に打ち下ろして、3枚ブロックを飛び越えた得点──烏野ブレイクだ。
「!」
「うわっ、ネットタッチギリッギリ……烏野10番こんな攻撃もできるんだね!?」
「どんまいどんまい!!こんなん取れない、まぐれだよー!!」
みんなと一緒に青葉城西を応援する。
「ブロックが居ないところに飛んだまでのこと!」
「危うくネット触るところじゃねーかよ」
あのコンビはちょっと異次元に足を突っ込んでいる気がする。
日向君は京谷様や及川さんと違って、単独ではそこまで驚異的ではないが、影山君がセットすると別人のように輝く。間違いなく、彼を最強にする武器の一つなのだろう。
やっぱり、羨ましい。
(以後はギリッギリの戦いが続く。とってとられて、とられてとって。
青城のデータは概ね揃った、各員烏野よりテクニックに寄っている。それより上位互換チームとの試合は切った切られたが続くと本当に神経にくる。これは集中力を切らせた方が負ける試合だ)
「及川さん!!行っけえー!!」
「英里ちゃん、応援の声がどんどん大っきくなってって、青葉城西ファンとして一瞬で立派になったね」
「だね」
(心が軋んできた、いい加減気持ち悪くなってきた。酔う。試合展開と感情のごちゃ混ぜ、頭もフル稼働してるしこのまま続くと吐くからね!?早く決めてよ烏野!!!)