27. あなたはライバル
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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私は、演技の指導を受けた経験はない。
そして、コーチにはコミュ力を評価されているが、人とコミュニケーションの経験も驚くほど少ない。
高校で初めて友人となった翔陽のキャラクターを参考に、なるべく人にストレスを与えないような明るく積極的キャラクターになるよう頑張っているが、本質はネガティブに考え過ぎる傾向ありの引っ込み思案タイプ。
もしそれがコミュ力あるように見えているなら引き続きこのキャラクターで行こうと思う。そういう意味では常に演技しているとも言えるが、そのくらいならみんなしているだろうし───素人レベルは出ないと思っていた。
しかし、私には過去神がかり的な演技を発揮した瞬間があった。
夏の合同合宿で、自分で自分の催眠術もどきに掛かった後、なんと研磨の言動やモーションを模倣したと言うではないか。
自分の記憶領域に記録自体はされてはいないが、ネガティブで臆病な私が「研磨」を観察して分析した人物に出来るだけ沿うように行動したと考える。
後で本人や音駒の周囲の話を総合すると、意外にもなかなかの精度を誇っていたというから本当に驚いた。そして自己を守るための観察が何かのアウトプットにつながるのが不思議だった。
超能力のまだ見ぬ力か、私自身の潜在能力か分からないが、第三者の評価をお世辞ではない場合、私の演技力は思ったよりも期待ができると考える。
飛雄のお陰で、超能力も自分のパラメータの一部だと認められた。
以前はズルとか、バレたら断罪されてもしかたないものと隠していた。けれどそんなに悪いものでも無いのかもと考え直すキッカケが生まれた。きっと、この小器用に演じられるのも……私にギフトされた祝福なのだろう、ならば使わない手は無いのである。
自己暗示で、キャラクターを憑依させて。自分はあたかもその人であるとメソッド。
イントネーションの癖、ふと鏡を見た時に自認するパーソナル、全てを宮ノ下英里さんに書き換える。
ただしずっとその人を演じ続けては、命じられた仕事はこなせない。演技に集中するがあまり青葉城西の記録を怠っては意味がない。
私は、カメラを見た時は“宇内美雪”となって記録分析に勤め、そうでない時は“宮ノ下英里”となって天然に情報を集めるキャラクターを演じることにした。
──今のところは、大丈夫。上手く行っていた。
心と体がバラバラになるような気持ち悪さは拭えないが、切り替えはできている。
影山→日向の止まるトスからのコース打ち分け攻撃にもハシャがず、冷静に居続けられた。