27. あなたはライバル
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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(美雪=宮ノ下英里視点)
「きゃあ!!及川くーん!!」
「こっち向いた!!」
地雷畑の最前列は地獄だった。そうだよなあ、応援席の最前列ってファン度高い人が座るよなフツー。青城ニワカだしファン装うにはちょっと厳しい……やっぱり後ろで立つ?
……情報収集には、後ろより前の方が見やすいし、ガチファンに聞く方が手っ取り早い。冷静な部分の私がそう断じた。
「……ん、んんっ。わあっ!青城ってイケメンばっかり!?すごーぉい」
意識して明るい声を出して前に走ると、青葉城西在校生たちは、道を開けてくれてそのまま自然と前にこれた。きっと慣れているんだな。
「あっ!ありがとーございまーす!」
練習した宮ノ下さんの明るい声でお礼を言うと、いえいえという顔で微笑まれた。
ふむ、やはり青葉城西はこのキャラが正解か。
「すみませーん。あたしここ来るの初めてなんですけど、ニワカでもいいですか??」
「あれ、そうなのですか?私達もインハイからだしほぼ新参仲間ですっ、荷物退けるので隣どうぞ〜きゃあ!カッコいい!!」
「そーそー。私達もルールはあんま分かんなくて、前の試合では烏野チームの優しいオジさんに聞いてたり。えへへ〜」
「ほえ〜……そうだったんですね。よかった怒られるかと思いました。ではっ、遠慮なく横失礼しますね、先輩よろしくです!」
「「はあ〜い」」
そんな感じで平間さん、氏家さんのあたりにおじゃまさせていただきました。
どうも宇内美雪改め、宮ノ下英里です。
(キャラエディットは、宮ノ下さんのおっとり明るめキャラクターを気持ち強調し、アイドル好きっぽいノリで…宮ノ下さんの好みって意外とオラオラ系な人だったっけ。ううん、青城でいうと誰のファンにするのが最適か……やはり及川さんが安全牌か??)
「及川さんって青城の主将の人ですよね。1番の、なんか華のある人ですね」
(ガワの設定が終わったので、仕事を開始。
まずはこの人たちどの程度の情報を持っているのかしら。インハイからって言ってたけど、オタクに時間はあんまり関係ないはずだ。うん)
「そうなの!カッコイイの!!しかもね!歳の離れたお姉さんがいるからからかな?なんか声を掛けてもテレずに反応返してくれるし、すっごく優しくていい人!!」
「甥っ子の猛君も可愛いよね、昨日お姉さんと来てたよ!!」
「へええ〜、そうなんですねえ」
(甥っ子君の名前は、及川猛君と言うらしい。和久南の主将と一緒だ。
……ってあれ?お姉さんのお子さんなのに苗字、一緒なんだ。
徹氏は長男なのに婿養子とってるのか…?いや人様のご家庭の事情、文句をつける気はないが妙に気になる。もし年が離れているなら、長男誕生の前にご結婚したのか?もしくは家督を継がせる気が全くないのか、ご本人が別の国に帰化でもする予定なのか…。
やめやめ!変な想像ナシ!!!)
「……ちょっと今日、及川君いつもより緊張しているみたいで、こっちも応援に熱が入っちゃいます」
「んっ、そうなんですねえ。今日のトコ、ライバル校なんですね」
「ですです」
「チームのみんなもちょっとピリピリしているし、しっかり応援しないと!」
「「がんばれー!!!及川くーん!!」」
(ハンディカメラを構えて、青葉城西のスターティングオーダーを観察。やはり及川サーブからのスタート。MBもチーム随一の高身長…ほぼ190cmの金田一君が応対している。攻守ともに優れたオーダーだ。)
「「「ナイッサー!!」」」
平間さんと氏家さんと、せーので声を揃えて応援。金田一君と声が被った。
なぜか知らないけど、チームメンバーからはラーメンの種類が続いた。
あたしは……そうだな、京都風のこってり豚骨スープのつけ麺とかかな…。京都のラーメンって、意外や意外、超濃厚コッテリ。あっ気になった人は一乗寺あたりのラーメン街道においでやすぅ。
(よし、しばらくは及川さんファンのお二人に引っ付いて、様子見だ。)
「おおおおお!」
ジャンプサーブは、洗練され、そして早く鋭い。敵チーム・・・の澤村さんが、辛くも取ってしまった。
「あー!!!」
「絶対点取れると思ったぁ!」
「……ネット超えたら、金田一君が叩き潰せる!!いけええー!!」
すると影山君が、根性で上げて、西谷さんがエンドライン空中でトス→東峰さんが攻撃。残念ながら初得点は青葉城西とはならなかった。
「くあー!!まじかあ!!」
「及川さんーどんまーい!!!」
「ち、烏野レベルを上げてきたな…」
在校生の声を聞き、カメラをかまえた。
(さっきの映像を見る限り、主に金田一さんと国見さんが驚いて飛ぶタイミングを見誤っているような印象だ。と言うことは、このチームの現在のスターティングオーダーはインターハイの時とほぼ一緒のメンバーということか。)
影山君のジャンプサーブは、アウト。
青葉城西の初得点。
「花巻さん、ナイスジャッジ!!」
「ラッキーラッキー!………ヒッ、こっち見た!」
パチパチと3人で拍手を送ったら、なぜか影山君から超睨まれた。(えっバレてる??)
「いっけえー!!岩泉さん!!」
「5点くらいどーんとたのんまっす!」
岩泉さんサーブは東峰さんのレセプションで高くあがり、ネットこっち越えるかとおもいきや苦しくも影山君がギリギリセットし、田中さんがストレート打ち。
早い、早すぎてなかなか応援のタイミングが付かない。