26. vs 家族
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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車に戻ると、父は私の言葉を待った。
さあ、グローブを嵌めてもう一度闘わねばなるまいよ。
後部座席からミラー越しで父の顔を見る。
「お父さん」
「うん」
「私は、───このままでいく。一緒に、みんなの友人としてみんなを応援していきたいから……選手もしない。ましては学校外の活動では意味が無いから絶対嫌」
「あぁ分かった───……ふう、煽って悪かった。私は成績が落ちなければ、それでいい。澤村君の言ってることもまあ、腑に落ちた。……やりたい事は自分の意思で決めるなら文句はない。美雪からすれば責任逃れに聞こえるかもしれないが、寿命的には私はお前より早く死ぬ事になるからな……私の顔なんて伺わなくて良かったんだよ、ホント。……澤村君、こんなこと言うのも変だが、引き続き娘のことよろしくお願いします」
「……下の面倒見るのは慣れています。…いや、そうじゃないな……。
はい、任せて下さい。俺も俺の仲間も、ちゃんと彼女の期待に応えます」
「うん。……ところでこれ……ちょっとプロポーズっぽくない??なんか会話がムズガユい」
「……え!?」
「……確かにだんだん照れ臭くなってきた。………コレは責任とって嫁にもらってくれますか主将」
「えっいや、……それは話が飛躍し過ぎでは!?」
「お……わー、珍しい表情が見れてちょっと新鮮です」
「こっち見ないで宇内サン!!」
「うりーうりー」
「こういう冗談にスグ乗るのやめなさい!!」
今日は澤村さんの後光にやられまくっているので、隙あれば徳を下げようと頑張る。父に便乗してからかう機会を逃さない私です。
「………あれ??この反応は予想外……。ウチの娘って知らん間にこんな男慣れしてんの?ちょっとそれは複雑過ぎる……」
「ああ!!そうですよ!!お嬢さん、他校の生徒どころか教員にも率先して絡みまくって……それはそれは危険に満ちた地雷畑のような青春時代を過ごしそうと、卒業後の心配項目30位圏内にランクインしてるんです!!!」
「ちょっっ、澤村さん!!!嘘ダメ!!……そんな悲劇ありませんよ!!!てか何そのランキング!?怖!!」
「昨日、条善寺で合コンやってたった話は本当か!?」
「うえ!?……なぜそんな奇怪な解釈に!?!?翔陽あいつ冗談言う人考えろよ……あー!!何だこの話、どこまで広がってるんだ!?」
「本当なんだな??」
「いや澤村さんそれ、ただの食事会でして……」「まごう事なき合コン!!」「もうやだこの娘」
……そういえばお父さん子育てに関わらな過ぎて、中学入学時点の鬱美雪時代で止まってるかもな。
あの時は目が死んでたもんな。
いや……ダメだ現実から目を逸らすな……ここで誤解を解くのを諦めたら、社会的地位の死が訪れる……。
「うわあ…………まじかぁ………」
「……ほらお父さん本気にしてるし!!違うって、なんもないって」
「そういえば美雪のLINE通知、男の名前ばっかりだった………これは初の家族会議かな……」
「宇内家まで延焼!?」
「じゃあ条善寺合コンで何の話したの!」
「しょ、将来の職業とか……人生計画共有してました……」
「「合コンじゃん!!!」」
───翔陽絶対、シバく。
保護者二名(?)の誤解を解くのは大層苦労し、穴原監督に助けを求めるところまで追い詰められたことをここに記す。
***
縁下さん…ごめんな。
どうしても…歯は大事だから…