24. 本戦出場
お名前変換
設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
携帯のカメラで翔陽さんのスーパープレイを見返す。まさにスパイダーマン。体幹がすごい。
「ねえ、谷地さんは条善寺、どう思う?今の印象を教えてー」
「!?…え、えと…。この前は日向がいっぱいって話してたけど…ちょっと違うなって思ってきた」
「ほうほう」
やはり谷地さんも動画で見た時とさらに印象が違って見えたようだ。
たしかにインハイより成長しているのはお互いっていうのもあるけど、直接対応すると印象も変わって見えたりはよくある事だね。
ちなみに私の初見時は
「ウェーイ系のスーパー悪ガキ」
今の烏野との絡みは
「イベント企画集団とストリートダンスバトル」あれっ、あんまり変わってない?
ウンウン唸っている谷地さんは何か表現に困っている様子だったが、やがて何か思いついた様子で口を開いた。
「……お父さんとお母さんが足りない」
「?」
「何?どゆこと」
「アッ…すんません…また変な事を」
カアア…と耳まで赤くなって顔を手で覆った。
「待って待って気になるよ!どういう意味か教えて欲しい」
谷地さんの言っている事はこうだった。
うちのチームには何かと問題児が多いが主将たち3年が3人、お父さんお母さん役をしてくれているのでバランスは取れている。
一方、向こうは2年が悪ガキだらけの割に、お母さんにあたる人が女マネの三咲さんの“たった1人”なのだ。
例えばもし、お父さんお母さんがいない烏野が……ここで試合していた場合どうなるか?
普段の彼らを思い出そう。
「「ローリングスマーッシュ!!」」
「ギャアアアア!?ボールがあらぬ方向に!?」
——うん、想像に難くない。
パァの顔をした翔陽とノヤさんが脳内でキャッキャしていた。
「そうだね…あんまり間違ってないかも」
「やっちゃんスルドイね〜」
滝ノ上さんと二人で谷地さんの表現に感嘆した。
第二セット。翔陽と飛雄がやっと復活した。
…がいきなり大振りのミスをかました。
勢い余った球を“予想して”いた澤村主将がカバー。
ふむふむ。
谷地さんの答え合わせをするかのように、烏野のお父さんが諫めてくれていたからだ。