22.春高予選は戦わない
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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(影山視点)
「影山それ、左右逆じゃない」
「あ……っ、あざす」
シューズを逆に履いていた。
なんか違和感があったと思ったらココだったのか。
縁下さんからの指摘がなければそのまま扇南戦のWU行ってたかも知らない。
「……はー……」
イマイチ集中、出来てねえな。
……あいつ、やっぱり来ねェのか。試合始まっちまうじゃねーか。とんだウソつきヤローだ。
……チッ、美雪シメる……。
「ちょっ、カゲヤマ、カオがコワイ!!」
「あ?もうチーム何ヶ月一緒にやってんだ。いい加減俺に慣れろ」
「上から目線が過ぎる」
いつも通り日向はうるせえな。
……谷地さんが貴重品保管のバッグにそれぞれの携帯を集めているようだ。
携帯どこやったっけな。
「山口君、携帯集めるよ」
「あ、まって。まだ……あ!宇内さん!!」
「電話?」
「うん。……もしもし??こっち何時着くの?」
なんだ、来るつもりあったのか。ならいい。
しかし、遅刻か。やっぱりシメる。
「……うん、うん。東京過ぎた?…分かった。2戦目には間に合う感じだね。……うん、はは。待ってるから。じゃあね」
「……よかった。用事終わったんだね」
「バイトくらい断りゃいいのに、変に真面目」
「扇南戦絶対かーつ!!」
…え、このリアクション……もしかしてアイツがいない理由知らねえの俺だけか?
若干衝撃を抱きながら、やっとカバンの奥の携帯を開く。充電あんまねえな。
メールが来ているのに気付く。昨日か……。
『明日、遅刻する。絶対行くからまってて』
短い要件だけのメール。
二通目もあった、開く。
「なんだそりゃ……っくく、」
「ヒっ!?」
「……影山が……っ笑ってる!?」
「コ、コワッ!……え、ちょっと今から世界でも滅びるの??」
「……俺よりお前らの方が大概失礼だろ?」
「いいや、失礼王は絶対お前だ。影山」
ポコん、と日向の背中を叩くと、反撃された。
ナマイキな!……負けねえ。
「こんな時にも変わんねーなぁ」
やがて突きあいは田中さんに止められた。
『戻った時居なかったら、シメる』
おんなじかよ。
よくわかんねーけど、最悪だった気分がちょっとマシにはなった気がした。