22.春高予選は戦わない
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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『ありがとーございやしたー』
「したー」
体の汗を威力で肌から弾きそのまま消しとばす。ボール拾いとはいえ水分補給とクールダウンちゃんとしないとだな。ふぃー。
体幹のバランスが昔プレイヤーしてた時と明らかに違うので、思ってた動きとズレが生じていたのがちょっと反省点。飛雄ではないけど、軽い筋トレはお風呂上がりとかにしとくべきだなと感じた。あいつはやり過ぎだが。
私は上がりの時間になったので、反対チームを冷やかしに行こうとすると星頭……間違えた。星海さんとお見合いした。
「お疲れーっす」
「おー、おつかれ。……そっちも終わったんか」
「そうですー。MSBYブラックジャッカルってめっちゃ堅実なチームですね」
「ああ、こっちと違って固定チームで長くやってんのもあるけど、誰担当がはっきりしてんなって思った」
「一人突出してる人が居て、ワールドカップ代表候補って聞いて納得しました」
「あーやっぱそっち行ってたかー!!……っアレ?お前そのTシャツ……」
「いいでしょう。サイン書いて貰いました」
「おー。そーかー……サインかー」
「星海さんはご自分のサインとか持ってます?」
「ねえな。俺とか五芒星を書くもんかな?」
「さ、さぁ……」
そういえば研磨にサイン考えとくってあったなあ。今となっちゃ多分要らんだろうけど。
モヤモヤ余所事を考えていると、私の無印良品トートバックに星海さんが何か書いていた。
「……あ!!何勝手に書いてるんすか!ちょ、し…しかもサインっつーか普通のフルネーム…!
これじゃあ星海さんのモノと勘違いされちゃうじゃないスか!!」
「あー?俺のファンだろ??自称。……しゃあねえな、サインぽくホシでも書いときゃいいんだろ」
「星海の星を上から★で塗り潰す暴挙……!!」
★海光来
なんだこれ……!!私のトートバッグが!!
「バランスわりぃな。こうだこうだ」きゅきゅきゅー
★海光来★
「ウワアア!?!」
お坊さんの名前みたいですよー!!?
「完☆成」
「……、」
絶句。
一見おしゃれ風、よく文字を読むとクソダサい珍妙なトートが完成した。
「カッケー鞄になったんじゃね?」
「あ、あげましょうか?ご自身のポートフォリオ的な」
「………要らねえな!」キリッ
「無茶苦茶や、このお方」
「またサイン考えたら書くからよろしく」
「はあ……次はカッコイイの期待してます……」
星海さんのサインが更新されるたびに家に変トートが増える的な…?
数日の強化合宿の思い出はこんな感じ。