22.春高予選は戦わない
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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中学は文字通り黒歴史だった。
宮城からの急な引っ越し理由は……パート主婦だった母が私の中学進学を機に父の病院(本拠大阪)に正社員として復職したいとの事で、ならばいっそと家族全員で関西転居という経緯。
私は場所にはこだわってないと言い、親の希望に流されるまま自分の偏差値に合った中学へ受験したというわけだ。
引っ越し手配、入学直後は即帰宅最優先でやってた気がする。諸々終わった頃には5月とかになっていた。
そう……忙しすぎて、学校での交流をすっかり後回しにしてしまっていたのだ。
やらかしと相まってぼっち生活の始まり始まり。
「あー……」
体育でペア組みになるとき最後の1人率高いの笑う。
表立ってイジメとかは無いけど、こういうところで地味にくるよね…。頭いい子たちなので、私と仲良くなることでの得られる損得考えると……ま、あんまりメリットないものね…。
先生も「あらー…」って顔でコミュ力高い系の子のところへ3人グループで良いかと提案。ペア二人は顔を見合わせて了承してくれた。
「ありがと」
私は何にお礼を言っているんだ。
——私、何か失敗してしまったんだろうか。
ここから巻き返す気力があれば何か変わったのかもしれない。結局なんのアクションも起こさなかったコミュ障怠惰野郎だった。
読書時間がメチャ増えたから不本意ながら成績はトップ独走だったけれど……。
もしなんかの事故で若くして死んだらさ、大人しくて友人がいないとか、あまり印象にないが成績は良い子だった、とか……絶対サイコパス扱いされるやつや。
——宮城の高校受験したい、ついに私は親にそう告げた。もちろん大いに反対された。
私は2つの条件つきで地元に戻ることを許された。
・高3時点でTOEFL iBTで80点以上の学力獲得
・家の管理を私一人で行う事、その代わりお中元、勝手に届く金券類は申告したら好きに使ったらいい
私は諸手を挙げて条件を飲んだ。
天満や明光の母校……烏野高校へ進学を決めたのだ。