18.殻を破れ
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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練習日程が終わると、監督たちは会食のため外出。
ここからは自主練の時間。
前回に引き続き声を掛けて頂いたのだが、私は備品見回り当番。
烏野からの持参品が今日も全部あるかをチェックし明日へ引き継がなならぬ。なんかボトル一個足んないし!
通り過ぎざまにお断りするとブーブー言われたので、明日は絶対参加するからとお詫びした。
「今日は前回より自主練人数多いね」
「あー、そーだな。夏始まりってテンション上がるじゃん?…やっぱ何かしなきゃなって思うじゃない」
「なるほど。……みんなの成長に期待!」
「はいよ。おやすみ、烏野マネちゃん」
「ほいー、おやすみなさーい」
犬岡君は謎の言語を放ちながら反復横跳びしている。なんか君さ、前から思ってたけど翔陽系よね……?
あっ、木兎さんと黒尾さんも居るし一応就寝前挨拶しておこうかな。
「あれ?ピリついてる?」
「いいや、……なー、謝りに行けばー?」
「いやー失敗した…あした影響なきゃ良いけどー…」
「お前すぐ煽るかんなー」
「どうされました?」
「あ、いや。大したことじゃ。さっき、自主練前半にさ、お宅の月島氏を誘ったわけですよ」
「えっやってたの!?」
「少しね、すこし」
「それをさーこいつはさー、せっかくいい所だったのに余計なちょっかいかけたみたいで怒らしたー」
「違います〜心温まるコミュニケーションですうー」
「所で心温まるコミュニケーションの逆ってなんだと思う?」
「凍り付く虚無ニケーション……とか?」
「虚無か!!なるほど何も残んない!!」
「今がそれだな!!……うるせえわ!!」
「「だっはっはっはっは」」
キャイキャイと男子がキャットファイトを繰り広げる。言い得て妙。
「………珍しい」
自主練参加するって言うのも、途中でヤメるのも違和感。そもそもしたがらないし、それでもやると選んだら一貫するタイプだよなぁ。
「チビちゃんを引き合いに出したのはやっぱり不味かった??」
「………ふうん?試合中に発破で?……いや、どうでしょうか……」
飛雄と月島君の組み合わせと違って、あんまり翔陽と月島君はいがみ合わないイメージだが、違うのかな。
「傍目には月島君に食ってかかる翔陽に、鼻で笑う月島君ってカンジだけど……そういえば試合中は、
………なるほど」
ちゃんとライバル関係構築してたんだな。
「部屋戻るの?」
「あ、ちょっと色々回らなきゃ行けないんですよ。明日はこっち寄らせて頂きますので、またお願いします」
「うん、おやすみ」
「おやすみなさいです。赤葦さん」
「俺も使ってみたい!!虚無って言葉!!!」
「ちょっと……難しいかも知れませんね…」
木兎さんは放っておくことにした。