21.場外バトル
お名前変換
設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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バーベー食う
「お前めっちゃ梟谷の4番にチラッチラみられてっぞ」
「烏養さん……しばらく防護壁にさせて下さい……」
「はあ?俺も肉喰いたいんだけど……」
「じゃあ、あっちのテーブルで……」
研磨、月島君たちのテーブルを指した。
あの辺はなんか対木兎さん最終兵器AKA-SHI☆IIIが搭載されているので。
「……肉焼き担当変わりまーす。入れてくださーい」
「……?良いけど女子チーム行かないの?」
「一身上の都合です」
具体的には女子の根掘り葉掘りの餌食となる危険性があるのだ。……フラグなんて無かったんだっていくらボヤいても信じちゃくれねえ。
「……烏養さん、このカルビ良い感じです。どぞ」
「……うめえ!」
「じつは焼く系は得意なんです」
「いっがいな特技……。なあ俺ばっか食って良いのか?そこの高校生たちは?」
「大丈夫です」
「どーぞ」
時々銀髪が見えたり引っ込んだりしたが、比較的穏やかな昼食会だ。
焼き鳥もあるし最高だね。
「そういえばココ、皆さん名前にKが付く人たちばかりですね」
「………」
一瞬の静寂。
な、なんだよやめてよ……スベったみたいじゃん。
「………右からお名前をどうぞ」
「研磨」
「蛍」
「京治」
「繋心」
『……ホントだ』
「チームケイ、折り入ってご相談があるんですが」
「ねえそれはダサいからやめて」
「さっきとんでもないことが起こりまして」
「無視……?」
「赤葦さん、オタクの主将に付き合ってくれって告られらたんすけど」
「はぁ!?」
「え゛」
「……マジスカ……お前凄いな…」
三者三様のリアクション。
全員が赤葦さんの方を見ると神妙な顔で頷いた。
「…あぁ、うん……さっき木葉さんから聞いた…ごめんね、ご迷惑お掛けします…」
ふかぶかと謝罪に礼を頂いた。恐れ多い!
「イヤイヤ!謝る必要は!!……ただ、断る予定ではあるんですけど、何がどうなってこうなったか……あと私はどうすれば良いんでしょう……」
「断って着拒一択」
「変な地雷踏んだら怖いから触らずスルー」
「俺に回答期待はしてねーよな?…思うがままに好きに生きろ!!」
「良ければこちらで対処しようか……?」
「赤葦さんの安心感と、コーチの頼りなさの対比が凄い……はあ、ありがとうございました。参考にします」
「まともな意見あったっけ……?」
「大丈夫です。木兎さんを腑抜けにさせたらチームの損害に繋がるのでちゃんと上手くやります。…多分……おそらく……」
「ていうか、キミまた変な事したんじゃないの?かなーり疑わしいんだけど」
「失礼な。ほとんど会話もしてないですー」
「ホントかよ……俺も月島に一票だわ」
「……信頼ないなあ」
おっオリーブオイルで煮た、にんにくのホイル焼きがいい感じになってきた。
「肉で巻いて食べるとかどうでしょう?」
「おぉ……うまそう」
「こんなのあったんだ。器用だね」
「まあねー。バーベキューは料理としてはイージーモードなのさー」
胡椒を空中で一度振ると、風が自然に吹いて網全体にかかった。
「……なるほど、タネはそーゆー訳ね」
「はははー」