20.天翔けるカラス
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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キュッ、っと試合中選手の靴底が鳴っている。
最終日午前。やはりいつも以上に皆気合が入っている。
ちなみに私はバレー部のマネージャー擬きでありながら体育館でバッシュを履いている。
ときどき黒尾さんに連れられ中に入る事があるのも理由だが、普通の運動靴よりバスケシューズの方がグリップ力と足首サポートが強めだからだ。
これは自分が小学生の時にセッターやってた時から変えてない。
例えば横飛びせざるを得ない時は特に大活躍。…もちろん完全好みだけどね。バレーシューズより重いし。
でも、バレー選手でもバッシュ愛用の方はいらっしゃるんですよ。コレ本当。
どうして急に靴の話になったって?
……油断したんですよ。いやマジで。
「……いってぇ……」
「大丈夫!?ゴメン、私を庇おうとしたよね!!」
「谷地さんのせいじゃない……スリッパで調子乗った私の過失………」
「ダイジョーブ??テーピングしようか?」
「ん、まあちょっと腫れてるけど……。試合出るでもないしさ、テープ勿体無いから良いよ」
「俺アイスノン出してくる!」
「山口君、ありがとう」
私氏はいつもなら体育館用のバッシュに履き替えるところを『ちょっと業務連絡するだけだからー』って、職員用スリッパで入ってしまった。
それで転がってきた球をいつものように往なそうとしたけど。
ちょっと距離足らなかって横飛びしたら……こう、ズルッと……。
バランス崩した所、倒れるかと思ったらそこは自動防御働いて他は無事ですが。足だけはマモレナカッタ…。
「マネージャーがレシーブで故障とか聞いたことないよ……反省しなよね」
「ういっす、次回からは横着をせず靴ちゃんと履き替えます……」
「というか流れ球を馬鹿正直にレシーブ、やめたら」
「……持ってきた!ほいツッキー」
「ん」
「え、いいよ自分でやる……」
「ホラ、巻くから。いつまでも蹲ってないでパイプ椅子に座って」
「ハイ……」
「月島君、テキパキしてる……手際良いね」
「いやあれは、普段やり込められがちなヒトへの意表返しもあると見たね」
「………あはは、なるほど……」
「すんません…レギュラーにこんな事させて……」
「ホントだよ、今度なんかで返してね」
「(くそう…)」
「今日は動かず大人しくするんだよ」
「ほぁい」
「あ!音駒梟谷へ絡みに行くのも禁止!」
「ういす」
「……え?えっと。じゃあ、能力浮いてで無理やり買い物に行っちゃうのもダメだよ」
「え゛なんで分か……あっはい、承知しました」
上から月島君、山口君、谷地さんと約束を交わした。
つまり今日は何もできねえクソお荷物じゃん……。
靴は大事ですよね、ってお話です。