20.天翔けるカラス
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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三日目早朝練習。今度は旭さんたちのサーブ練習の記録お手伝い中です。
「ジャンプサーブ予選までに形にしたいですね」
「うん。安定しているのは影山くらいだし、俺の成功率上げる方がチームのためになると思って」
「町内会チームの時はアンダーサービスでしたよね、もうあれは封印ですか?」
「一旦はね。……フッ!!」
スパン!!と音を立てて白線の上。いいコースだ。
「ナイッサー!」
「サンキュー」
ポイっと次なるボールを渡すと、キャッチしてボールを衝いた。
「……旭さんがサーブ打つ時、目がギラついてて好きですよ。うっかり余波で何人か殺りそうで」
「えぇ?それ褒められてる……で良いのかな……??」
「私は、……あの。個人的にかっこいいと思いますよ?」
「お、おぉ……………マジか……照れるなぁ……ありがとう」
「いえいえ」
二人でニヨニヨはにかむ。
私と旭さん間でホワホワした空気が漂った。
「オイィ!!てめーコルァ!ナヨナヨヒゲ男引っ込めェ!エンガチョ!!」
「ワァ!スガ!?」
スバシ!と私と旭さんの間に菅原さんがめり込んで来た。その後最後のあの人もやってきた。
「コラァ!二人とも離れなさい〜〜」ピピー
「三年烏野風紀委員会だ!!」
澤村さん菅原さんのお二方が旭さんと私を引き離したのだった。
菅原さんは私の両肩をポンと叩いた。
「美雪ちゃん……かわいそうに……シャフス……いや間違えた、旭の一見無害そうに見える性格に騙されちゃダメだよ……きっとアイツはムッツリなんだ……」
「いやそれはオカシイ!!……俺の何を知ってるんだ!!」
「ん?メンタルゴミ野郎」
「(しゃふす…?)」
なんかキャプテンも副キャプテンも辛辣です。
普段優しい二人も、対旭さんだとボッコボコにしてくるよね…なんでだろ。
「っぐ……ゴミメンタルはあってるけども!!!」
「肯定しちゃダメですよ!旭さん!!これから変わるんです!」
「お、おお!!」
「一年にフォローされて恥ずかしくないのキミィ」
「……お、おぉ………」チーン
ついに撃沈してしまった。
ダメだ私の応援力じゃ旭さんを立ち直らせられない……!ここはアゲアゲ組を増やさねば!
「助けてーノヤっさーん!!田中さーん!!旭さんがー!!」
「二人はうちわ扇ぎ係として、清水の追っかけに行ったよ。お、縁下が捕まえに今行った」
「そ、そうですか……ある意味重要ミッションに邁進しているんですね………っといけない。私もマネ仕事!
旭さん。だんだん速くなってるんですが、打つ回数が増えているだけで精度が上がってません。焦らずに狙って行っていいと思います」
ノートを広げてサーブの有効打率の計算結果を見せた。旭さんは渋い顔をして頷く。
「入れなきゃって思うと余計な力が入ってそれはそれでブレちゃうんだよなぁ」
「練習は失敗してナンボですよ。集中高めるとかそういうルーチン入れると良いかもですね」
「うん」
「旭さんはそもそも烏野が誇るビックサーバーですし、自信持ってくださいよっ!」バン!
「うぉっ!?……はは、ありがと」
「ルーチンかあ、俺は何処入れよ〜みたいなのを考えてその場所の基準みたいなのを探すなァ」
「スガは普通だな」
「普通でいいべ!?」
「俺は……そうだなぁ、打ったサーブが何処に帰ってくるか想像して、なるべく広い範囲カバー出来る立ち位置を探してたら心穏やかになる。見つかんなかったらサッサと打つ」
「そこはサービスエース10本くらい取るつもりで行って欲しい」
「えぇ……」
「ふむふむ……」
何か考え込む旭さん。
こっちはミーティング?始まったぽいし三年組は休憩かな。一年、二年のところへ移動です。
「山口君〜〜。成田さん、木下さん〜〜仲間に入れてー」
「宇内さん!……もー、やっとぉー??」
「ごめんごめん。手伝うって前言っといて、お待たせしてしまいました」
「俺も東峰さん同様、夏でジャンフロを習得目指すよっ」
「俺もピンチサーバー要員その2として後ろ控えておく」
「はい。皆さん攻撃の要です。ではっ不肖宇内、誠心誠意お手伝いさせて頂きます!」
「「おねがいしゃーっす!!」」
ペコーと全員で礼する。
「くぉらぁ!!田中西谷!!他校を威嚇すんじゃありません!!」
「グエーーー」
「え゛だって潔子さんが森然モブ共(※非バレー部の事)チョッカイをかけられ……」
「おめえらが一番邪魔だよ!!!……すんません!いっつもコイツらが迷惑を!」
「いいよ。ほら、練習戻りな」
「すんませんでしたー!!」ドタドタ
「…ったくもー、……ホラ行くぞ」
「龍!そして師匠〜!!後は!!俺が引き継ぐからナァ!!」
「任せたゼ〜〜!!」「虎頼んだ!!」
なんか向こうではよく分からん同盟が誕生していた。清水先輩と縁下さんはガン無視で引き摺ってるけど……。