19.彼女の物語
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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ええっと、話を統合するとこうかな。
私は自分で催眠術に掛かって、研磨になった。
さっきまで研磨として試合に出てた、と。
「だあー!?私すっごいアホ!もうおバカ!!」
「おれは見てて楽しかったよ。多分音駒のみんなも迷惑かかったなんて思ってないよ。龍之介曰く、もう一人の犠牲者はまだ微笑み状態から治ってないみたいだけど」
「西谷さんェ……」
私のせいで犠牲者が出てしまった……。
「ちょっと寝ていく?ここ鍵閉めておけば夜まで誰も入らないと思うけど」
「どうしようかな……寝てると能力暴走するんよね」
「あぁ、さっきやっぱり本体は寝ていたんだね」
「え゛能力暴走してた?」
「まあ多少、でも不自然な感じではなかったよ。おれ以外は気付いてないと思う」
また試合の邪魔をしてしまったのか…。気持ちがどんどんマイナスに振れていった。
「ごめんね」
「?」
「……あっ、いや!!何でもない、大丈夫!……私寝るね!」
「……うん、おやすみ」
研磨が部屋を出たので、能力で鍵を閉めた。
ぽた、ぽた……
「あ、あああ……ああ…!!!」
……涙が布団に落ちていく。
するとサイドテーブルに置かれたドリンクの蓋が取れて、中身が噴き出した。
あっこれ……ヤバい、ヤバいんだけど……止められない。
テレビのコンセントが外れて、テレビ台ごと逆さまに浮かび上がった。
鉛筆が回転しながら天井に突き刺さった。
部屋は嵐のように風が吹いている……。
ドンドンドン!!
扉を叩く音が聞こえた。
「どうしたの!?美雪!!」
研磨が戻ってきたようだった。ヤバい、引っ込めないと…!!
「たっ、た……助けて!!!なんか制御できない!!」
「えっ!……ここ開けられるー!?」
「ムリー!!そっちまで歩けない!!」
「……まってね、………あ!翔陽!!ちょうど試合終わったトコ!?こっちきて!!場所は……」
声を張り上げる研磨初めて見た……ごめん、ちょっと私困ったヤツだ……。
歯をくいしばると、唇を噛んでしまったのか血の味が広がった。
服とか筆記用具とかがグルグル回ってる……。くそ、鍵開けたらこれ飛び出しそう……!
「美雪!!いい加減にしなさい!!!」
「ほあっ!?!?」
びくー!!と翔陽の声で肩が跳ねた。
ドサドサドッサァ!!!
……衝撃で浮いてたものは全部落ちた。試しに操作したら鍵も空いた。
「………暴走、止まった」
「入るよ!!お邪魔します!!!」
翔陽は扉を開けて、90度ペコーして入ってきた。
「お、おお!?…お片付け苦手なんだね……」
「翔陽…それは……違うと思うよ……たぶん」
確かにココはまごう事なく汚部屋だが……。
つかつかつか……翔陽は私の前に立つ。
「美雪!!!」
「はっ、はい!!!」
「………おれに迷惑かけてちょーだいよ!!!」
「は!?」