19.彼女の物語
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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(日向視点)
「西谷ー??宇内ちゃんー???」
催眠術にかかった疑惑の二人に対して、揺さぶったが、元に戻らない。
「ど、どどど…どうしよう!?掛かった時のこと考えてなかった!!!」
「んーん??」にこー
「無防備に笑ってくれるかわいい……この状態いいな……」
「田中はシャーラップ!!!」
美雪の周りには田中さん、成田さん、福永さんがなんとかしようとしていた。
そっちも心配だけど、ノヤさんが午後居なくなったらヤバいよー!
「西谷さんー、大丈夫ですかー??」
おれが声を掛けると、ノヤさんは二コーとした顔でVサインしてきた。お、おだやかだ…!
「これは分かるか?バレーボールだ」
縁下さんの治療?に、ノヤさんはこく、っと頷いた。ボールを受け取って、小脇に抱えて仁王立ちした。
「いつもの西谷だ」
「この仁王立ちっぷりは西谷だ」
木下さんと縁下さんは、ノヤさん判定を下した。
いいの?甘くない??もっとホラ、レシーブ見るとかしないとじゃない??
「そっちは大丈夫か?……うん、午後から出られそうだな」
田中さんもコレでOKらしい。そうかな…?二年生達は普段のノヤさんどう見ているんだろうか、男気とかかな…。
ならば美雪も……西谷さん式だと、焼き鳥とか与えたらいいんかな……?
「翔陽、福永?そろそろ集まってるよ?」
研磨がおれ+二年生を探しに来てくれた。
福永さんは美雪を研磨の前に差し出した。
「……美雪?」
「えへー……」
「どうしたの」
「なんかねえ、催眠術?みたいなのに掛かったみたい。西谷さんと美雪がポヤポヤになっちゃった」
おれは研磨に病状を共有した。
福永さんはポケットからなぜか猫じゃらしを取り出して美雪の前でヒラヒラした。
美雪は猫じゃらしを目で追っていた。
「ふーん…心配だね……」
「催眠術に掛かった人初めて見たからどーすれば良いかわかんない……研磨はわかる?」
「やってみるね」
「ねえ、」
「………?」
「……いい?キミの名前は孤爪研磨だよ……」
「こづめけんま……けんま?」
「うん、そう。…こっち見て、おれは鏡だよ。今のキミの姿……」
「けんま……」
「ちょ、ちょちょちょ!!何やってるの!?」
研磨が美雪で遊び始めたのでさすがに止めた。
「なんか昨日見たテレビで暗示かけてて面白そうと思って……」
「それ俺も見た!!!」
「見た!!!」
まさかの研磨も催眠術面白そう組だった。みんな美雪で遊ぶのやめて!!
「……冗談だよ、ごめん。えっとホラ。催眠術って手を叩いたら治るとかあるでしょ、やってみたら?」
「ほんとー?………えいっ」
パン!と美雪の顔の前で叩くと、びくっと目を丸くした。
瞬きを繰り返して、美雪はおれを見た。
やっと視線があってホッとする。
「よかった……おれは分かる?」
「翔陽でしょ」
「……あー!!治った!!!よかったー!!!」
「お?どうやったんだ?こっちのノヤにもやってくれよ」
「なんかねー顔の前でパンって!!」
「自分の名前、言ってみて」
「?……孤爪…研磨」
「えっおれは?」
「鏡」
「……翔陽、だめだった。どうしよ…美雪がおれになった」
「えええええええ!?!?」
全然治ってなかった。
「けんまー!」
「ごめん……」