19.彼女の物語
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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食堂に帰ると、主に二年生がわちゃわちゃしていた。
「あなたはだんだん眠たくなーる……」
「……………」
「はい!コレで催眠状態になりました」
「……なるわけねーじゃん!!バカじゃない!?」
クワ!!って目を釣り上げてペンライトを叩きつける縁下さん。
一方田中さんはゲラゲラ笑いながら催眠でバーサーカーになったと爆笑していた。可哀想に、ネタの人柱か…。
「ナニー?面白いことですかー?」
「日向か!昨日TVで特集やってたから、そこのコンビニで買って持ってきた!見る?」
「はいっ」
あの怪しげなコンビニ本って買う人間本当にいるんだ……。
「OK!よしココ面白そう!………縁下!お前は今から神だ!!神っぽく振舞ってくれ!」
「いや肝心の催眠術雑う!…なれるかァ!!」
「このとーり全然かかんねー……ったく、この本全然使えねーよな!」
「田中、多分このページとか良いんじゃない?」
「オカマになる催眠術!!イイネ!」
烏野だけではなく、他校二年生達もキャイキャイと集まって最終的にワケわからん会合になっていた。他校交流は目的の一つとはいえ、これはヒドイ。
しかし翔陽が本格的にソワりだしたので、引き上げさせるために私も寄っていくことにした。
「皆さん、もうそろそろ練習始まるんじゃないですか?」
「美雪ちゃんは、気にならない?コレ面白いよ」
「一回やってみてよ!!」
「催眠術入門ねぇ………じゃあ私かけてみます」
「ウエーイ、じゃあ俺かかる!!」
流れるように正面に西谷さんが座った。ドMさんか?
……どれどれ、ええっと……そうだな……先ずは催眠状態にさせる方法か……。派手な凝視法より、暗示系が良いな……この“気持ちが穏やかになる”のとか良さそう。
「………?」
「……ノヤ??美雪ちゃん?」
「…………んー?」
「…………ほあ??」
「これってまさか………」
《どっちも掛かってしまった!!??》