19.彼女の物語
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「おれにさ、そんなに嘘ばっかついて楽しい?」
「……!そんなことは……」
「山口とか月島とかには言ってるんだ…。1番の友達って言ってたのに」
「ごめん……」
「前もそんな感じでケンカしたじゃん。また同じことしたいの」
「したくないよ、ずっと仲良くしたいって思ってる」
「……今度はホント?」
「本当だよ」
「まだ、隠してる」
「………」
「……別にさ。友達が嘘付いてようが、騙されていようがおれは別にいい」
「………」
「ただ、仲良いって思ってたのはおれだけなんかなって寂しくなるだけだし」
「………1番の友達は君だよ……」
「そーかな。ねえ、どうして同級生が苦手なの?」
「ずっと一緒にいる人には能力がばれちゃうからだよ」
「バレちゃうと何か困るの?」
「私の持ってる力は結構都合がいいんだ。でも自分にとって都合が良いってことは、他の人にとって都合が悪いんだよ。……見付かるのが怖いんだ」
「今みたいに、友達になった人から見咎められるのが嫌なんだね」
「そう……だね」
「おれは教えてほしかった。おれがどう受け取るかおれに任せてよ。美雪の妄想に決めつけられたくなかったよ」
「うん……」
「悲しいな。……もう友達は終わりかな………」
「……!い、………」
「やだ!!!………っぐあ!……いったあー!!!」
ガバッと布団から起き上がると、カプセルホテルの天井に頭をぶつけた。
そうだ、夢……かあ。
昨日、翔陽は何も言わずに見逃してくれた。
もちろん今日に説明する必要はあるんだけど、それを待つと言ってくれた。
夢の翔陽はなかなかキツかった。
でも、当たらずとも遠からず。いい印象を受けないのは確かだ。
私は全部翔陽に吐き出して楽になりたいとでも言うのだろうか。
「はあ、4時か……そろそろ部屋に戻らないとだな」
一旦検討は置いておいて、チェックアウトして皆が目覚める前に森然の自室に戻る。
部屋では谷地さんはすごく小さく丸まって寝ていて可愛い感じで、清水先輩は手を組んで寝ていて美しかった。地味にショック受けた。
……ね、寝相に女子力って宿るんだな。
かたや悪夢で目覚め壁に頭打ち付ける女か……。