18.殻を破れ
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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物販は選手が軽食買うときにも活躍するらしい。
牛島さんはゼリー飲料を買ってくれました。
大半は今年の注目選手追加した選手名鑑がメディア関係者に売れました。なんとド田舎烏野の飛雄さんも名前が入ってました。記者スゲェ。
「あ゛、食堂のヤベェやつ…!」
「!」
会場限定の謎タオル&謎シャツを並べ直していると先程人間カーチェイスを繰り広げた星海さんが現れた。
先ほどの失敗お詫びせねば!
「すんません!!!」
「ホアッ!?」
ペコーと謝るとまた飛びあがられた。
「…ご挨拶の仕方間違えました。先程は失礼しました。星海さんのファンです。本物見てビックリして…変なリアクション取ったことお詫びします」
「………俺のファン??」
「はい」
烏野一年を全員ミックスして上澄み掬ったような能力のハイスペックお兄さんですよね。マジ尊敬します。
「………なるほどな!!!」
「普段メディア露出も少ないと伺ったのでお会いできて嬉しいです」
すると、合点がいったのか珍獣を見るような目では無くなった。
「星海光来、名前は?」
「宇内美雪。スタッフバイトです」
「女子選手じゃない!?」
さっきのせいで、とんでもない勘違いをされてしまった。首を振って否定した。
「で、何をお求めですか?軽食ですか?」
「選手名鑑!」
「はあーい、お買い上げありがとでーす」
「注目選手は?」
「東北地方、影山ですかね」
「ふーん……??」
やっぱ友人推しとくべきだろうね!
そんな感じで光来さんとアドレス交換して仲良くなった。
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初日はビジネスデーで、取材関係者立ち入りOKだったが2日目以降はひたすら強化練習だ。
スタッフも減り、全体的に落ち着いた感じ。協会関係者が機材の使い方とかセッティング方法の指導を受けます。
「明日からは起動とか準備お願いして大丈夫?」
「承知しました。手順とメモはとりました。ですがわからなかった場合はインカムで聞きます」
「うん、そうして」
「さっ来いっ!!」
「オーライ!!!」
それはそうとここは良い環境だ。
同年代の中のトップレベルの選手たちのバレーが見られる。映像越しと違うのは、音、風、床を蹴る時の振動、吐息…何も遮られることなく全て受け取れること。
……そういえば烏野の体育館以外だと、バレー選手にここまで近づくのは初めてかも。
あんまりぼうっとはできないが、思わず魅入ってしまうスーパープレイの連続。かっこいい。
「いけないいけない。集中」
ぐ、っと力を操作して、重たい荷物を積み上げた。
ボールとネットさえあればどこでもできる競技のくせにいちいち機材がビックだから嵩張るのよね。でも私ならば台車で一気に運ぶのはお手の物。
昨日のパンフ在庫を境界に返送、来場者ご案内用のサイネージ撤去、特設ステージの解体と運搬。やる事は目白押しなのでとてもじゃないがよそ見している暇はないのだ。
「………アリが角砂糖運んでいる………」
「見かけによらず怪力な女子だな……」
佐久臣さんと古森さんにツッコミされた。アリさん頑張るよー。
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そんなこんなでバイト日数はおよそ撤収作業含め6日ほど滞在させて頂いた。
時給1,200…一週間…なかなかっすね。
「えっインターンじゃないの!!!」
「高1か…入るとしても、6年後か……?」
「無茶言わないでくださいって!!」
「次は冬の合宿だねえ、宇内さんすごい評判良かったよ。また次もよろしく」
「こちらこそお願いします。雲雀田さん!色々ありがとうございました」