18.殻を破れ
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「集合時間より結構早く着きましたね、なんかスポーツ用品店でも寄りますか?」
「この辺にあるのか?」
「はい。MAPによると、そこ角曲がったところ、コンビニの裏手にあるそうです。しかもなんとココに5割引の優待カードが……。父が取引先から頂いたとの事です」
「そうか。それは有難い」
どうもこんにちは、雲雀田さんお手伝いのバイトのため東京までやって参りました。宇内美雪です。
目的地も一緒だったため、たまたま同じ列車に乗り合わせていたらしく東京駅改札でばったり遭遇しましたのはなんと白鳥沢の牛島若利さんでございました。
目的地は恐らく一緒なので二人で行きましょうとお誘いしましたところ快く動向を許して頂けたのです。
道中、ごぼうチップスを一緒に食べたり駅で買った今週号のサンデーを回し読みしたりなかなか親密になれた気はする。
「シューズダスター買おうかな……」
「ダスター?余っているぞ」
「あっどもっす。……え、あの……牛島さんのスポンサー企業のロゴ入っているんですけど……」
「タダでくれた」
「(いいんかなあ……??いやまあ、おそらくアシックスのOEMだから良いのか…??)ありがとうございます。牛島さんは何をお求めですか?」
「保冷バック、シュノーケル、SPF50 PA+++日焼け止め」
「………んん……?」
なんだその珍品。そんなん必要あるのか…??
「まさかこれから海にでも行かれるんですか?」
「今年いきたいと思っている、高校最後の夏だしな」
「い、いやいやまさか……ツッコミ待ちですか??………えっと、地元か密林で良いんじゃないですかね…」
「ボケてはいないのだが……そうか……。確かに」
…私どちらかというとボケ側なので困った。
「……せ、せっかくだし回りましょうか」
心なしかシュンとしているように見えたので、マリンスポーツコーナーで目的のものを見繕うことにした。
牛島さんも海行かれるんですね。ビーチバレーですかね。海もいいですよね、私も好きですよ海。
オシャレなシュノーケルを「似合ってる」とオススメすると頷き、私チョイスを選んでくれた。あざーす。
「そういえば海パンは要らないんですか?」
「試着とか始めたら時間がかかるだろう」
「確かに。じゃあまた今度ですね」
「ああ、この店宮城にもあるか?」
「ありますよ。足が欲しければバイクでお迎えに上がりますが」
「それは助かる………あ、いや。白鳥沢は校則でバイクは禁止だった」
「そうですか。ではミヤコーバスですね」
「ああ、部活ない日連絡する」
「わかりました、電話ください」
流れるようにアドレス交換して、一緒に海パン買う会が立ち上がってしまった。悪ノリしている自覚はあるがストッパー(ツッコミ)が居ないとこうなる。仕方ない。
なぜか、牛島さんのカバンにはシュノーケルと保冷バックと日焼け止めを鞄に入ってしまった。
一緒に味の素NTCに会場入りです。