17.進化の時
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「……」
「……」
飛雄を後ろに原付を走らせる。
まあ、ついでに送り迎えを買って出ました美雪です。
メット二つ積んでいるのが地味に役立つ最近です。
…そういえば、君の今治シャツ、返さないといけないな。
「明日さ、シャツ返しに行くから」
「おう」
「そのあと気晴らしにどっか行く?体育館も空いてないみたいだし」
「…ん」
「じゃあまた原付でそっち行くね。適当に行きたいところ教えてね」
「………ボーリング」
「はいはい、ボーリングね。ケガは大丈夫なの?」
「大したことねーよ」
「そっすか…それはなにより」
「美雪」
「んー。」
「日向がやりたいことってのは、チームを置き去りにするワガママだと俺は思う」
「普通の速攻も、ギュンの速攻も目を開けて打ちたいっていうアレか」
「もっと他にもやることあんだろって……俺は間違ってるか?」
「うん?……基礎能力を上げることは翔陽の課題を前提として…ソレ、+αでやらない理由ってないと思うけど」
「………は?」
「サーブもレシーブもダメダメだってのは皆知ってるし。言われんでもそのうちなんかするでしょ、翔陽なら。
…その翔陽が今「目を瞑る速攻を何とかしないと」って思ってるなら、それも課題として追加してなんか問題ある?優先順位の話?」
「それも…そうだが…。いや、そうなのか…??」
「飛雄はできないって思う?」
「…………わからん………」
「だよね、それがわかるまでまだ分かんないよね……」
信号が青になったので、左折。
ここを過ぎたらすぐ飛雄の家だ。
「んんむ……やっぱり、明日は……」
「だね、どっか行くのはやめとこうか」
「すまん、ちょっと考えたい」
「それもいいと思うよ、シャツはまた今度返すね」
「ああ、ありがとう」
「それじゃあ、おやすみ」
「サンキュ」
「うん。じゃあね」
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ごろん、とリビングのソファーに横になって考える。
翔陽と飛雄、どっちもすごくもやもや考えているようだ。
今日バスで何か悩みがあったら言いなよ!って言われたけど、
君らがモヤついているのが悩みですと言ったら…はてさてなんて返すんだろうか。本質はそこじゃないんだけどさ。
「…一応借り物のシャツだし、エマールで洗ってアイロン掛けかな…」
翔陽のバボちゃんシャツとと、飛雄の今治シャツがぐるぐる一緒にかき混ざった。
「あ、そういえば明後日から雲雀田さんと東京だった。
いけない、合宿もあるし、すぐに夏の宿題とか片付けておかないと!」
やることは目白押しだった。今年の夏は忙しい。
能力を全開放して、部屋中の塵芥を巻き取って宙に集めた。
「まずはお部屋の大掃除!!」
そうと決まれば、やるべきことを一斉清掃だ。