17.進化の時
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「ハイ!皆さんお疲れ様でした!」
「した!」
「で、明日はお伝えしてた通り体育館に点検作業が入るので部活はお休みです。まあIH予選以降休みなしでしたのでゆっくり休んでください」
あれ…?休みなしだったのか??
飛雄結構IH以降、うちに来て練習してたんだけどあれ、部活帰りだったのか!?
私は……てっきり部活が休憩モードに入って物足りなくて来ているのかと思ってた…。
今わかる衝撃の事実、影山飛雄は部活帰りに練習しに来ている変態だった!!!ドーン!!
あんまり衝撃的でもなかった。
帰ろうとすると背後で照明が点き出したのを見て振り返る。
「あれ?三人は練習やって帰るの?」
「うん。美雪ちゃんは…帰る?」
「うん、私は突然家開けちゃったし色々片付けないと心配」
「そっか、おうち一人だものね、お疲れ様」
「じゃあね、3人とも~」
「「「おつかれーっす」」」
「あ、田中さん!」
「うおっ!!」
自販機前で知ってる坊主頭に声をかけるとびくーと跳ねた。面白い。
「ど、どうした美雪ちゃん、びっくりしたー」
「ついノリで。あ、そういえばさっき冴子さんも家についたってメールが来てて。ほら!」
「ホントだ…美雪ちゃん、姉貴と仲良くなったんだな」
「はい。色々お話させて頂きました。冴子さん、田中さんのカッコよさわかる女子が居ないって嘆いてましたよ」
「は!?なんつぅハズい事を後輩に相談してんだアイツ…」
「私は!田中さんカッコイイと思いますよ!!…紳士だし、素敵だと思います!!」
「っくぐっ…すいません、もう一回お願いします!!」
敬礼され、携帯の録音を付けられた。
なるほど了解しました。
ピッ
『田中せんぱい、だあいすきです☆』
チーン
「田中さあああん!!!!」
…これはいけない、証拠隠滅せねば。
勝手ながら携帯を操作させて頂き、お互いの黒歴史を削除しておいた。
「………ふう、潔子さんのモナ・リザチョコが待ち受けで良かった」
「……なんとか致命傷は避けられましたね」
「ありがとう、美雪ちゃんの渾身の愛、保存はできないが……うれしかった」
「田中さん……次は、幼馴染系で行きますね」
「もういいです。ダイジョブ、間に合ってる………」
おぉ幼馴染とフラグでもあるのか。モテたいと口では言いながら、油断ならん人だな。
するとドタドタドタとこちらに走ってくる音がしてきた。
…さっき別れたはずの谷地さんだった。
「やっちゃん!?どした!!」
「たったたなかしゃん!!……しぬ!しぬ!!美雪ちゃんっ」
「私が!?」
「何が!?こわい!!」
「と、とにかく体育館来てください!!!」
谷地さんが珍しく焦燥の顔で田中さんに嘆願した。
3人でダッシュで戻ると、翔陽と飛雄がつかみ合いの喧嘩をしていた。
「お前らやめろ!!!」
私はとっさに、能力で二人を引き離した。
二人はしりもちをついて床にたたきつけられた。うわ、むしろ余計な事したかな!?
「ごめん!!」
「??」
「!??」
「こらっ、二人とも!やめなさーーい!!」
田中さんは、何が起こったかわからず放心している二人に近づいて
ぽこ、ぽこっとこぶしで二人を叩いて正気に戻した。
「もう帰りなさい!!頭冷やせ!!」