17.進化の時
お名前変換
設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「スープ私が作ったんだよ~」
「へえ、おいしいよ!」
「ありがと!!」
「……なんかじゃがいもがさ、サトイモみたいに丸くない?」
「そういう品種なんじゃない?」
「へー、そーなのかあ…」
「美雪、さっきはリエーフと何盛り上がってたの?」
「ああ、研磨。えっと、確か背が大きい人と小さい人、どうやったら視線が合うかなって話してた」
「……今みたいにみんな座ればいいんじゃない?」
「研磨さん、知ってました!?座高にも違いあるんですよ!!」
「そう……」
「面倒くさがらないでくださいよ!!大事な話なんです!」
「いや、灰羽君…めちゃくだらない話だったよ…やっぱりアレ…」
熱弁を振るっている灰羽君は置いておいて、ごはんの時間はあまり長く取られていないのでちょっと急ぎ目に食べることにする。
「ところで研磨の量は女子たちと同じくらいだね。動いているのに、そんなに少なくて大丈夫?」
「要らないよ。……みんなは食べすぎなんだよ、おれはフツー」
「ですよね」
月島君も強く同意した。
皆……ちらっと西谷さんに、視線をやった。
ご飯がわんこそば状態だった。心の声は一致したと思う。
≪あの体のどこにそんな量が入っているのだろうか……≫
「午後練習終わったら、烏野は東北帰っちゃうんだよね?」
「うん、でもまた数日したら会えるよね」
「もっと早く話せばよかった、次はもっと話そうよ」
「いっぱい機会あるよ。次もさ、話もいいけど、手伝ってほしかったら声かけてね」
「うん。洗い物とかついでにやるくらい全然大丈夫ですよっ!」
「宇内さん、谷地さん、ありがとう~~」
「うれしいけど、あんまりリエーフ甘やかさないで……」
「研磨さん!せっかく言ってくれてるんだから!!!」
「楽することしか考えないからコイツ」
「あはは……」
そういえば、いつもうるさい翔陽、無言で存在感を放つ飛雄両名は居ない。
どうやら食事をすでに終えて、自主練習に打ち込んでいるという。
誰とも会話をすることなく、それぞれが単独で考え込んでいる様子を見ると、いつだかの喧嘩の時を思い出す。
もやもや一人で考え込む時間を無駄だとは思わないが……心配になるよね。
先ほど、求められた時には手伝えるように心の準備だけはしておこう…という感じで谷地さんと方針を決めた。
あんまりマネージャーに心配かけちゃだめだよ。
「みなさーん!午後練習はじめまーす!!」
「オエース!!」
「宮ノ下さん!食器洗いは如何しましょう!」
「あっ、そうだねえ。とりあえず水に貯めておいて!後で一緒に洗お~」
「承知しました~!」
「手伝う?」
「ううん、ありがとう」