17.進化の時
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「皆さんはここに居るチームの中で一番弱いですね??」
確かに、みんな知っていたが。改めて言われるとショックかもしれない。
あえて突きつけることで、共通認識を持たす一言だった。
「どのチームも、公式戦で当たったならとても厄介な相手。彼らをただの”敵”とみるのか、それとも技を吸収すべき”師”とみるのか」
「…君たちが弱いという事は伸びしろがあるということ、こんな楽しみな事ないでしょう」
ふと、翔陽の顔を見るといつもの爛々とした目で武田先生を見ていた。
きっと君はわかっているよね、こんな場所ワクワクしないわけがないものね。ちょっと向こう見ずが走りすぎてるけど。
先生の話が終わり、先ほどの件について聞きたいことがあるのでオレンジ頭を探す。
「………あ、翔陽…っと、菅原さんと飛雄も……まあいいか。後にしよう」
なんだか深刻そうな顔で三人が出ていく姿が見えたので、見送ることにした。
先生の言う通り、どの高校も非常に特色がある学校だ。
高校レベルでこれだけ色がはっきりしたチームたちというのも面白い。
きっと猫又監督や鳥養元監督みたいに「コンセプト、そのために必要な練習」を理解して伸ばしているのだろう。そういう意味ではうちはまだ普通の学校の域を出ていない。
進化の時というのはまさに今なのだろう。
ふと、流れ弾が月島君のほうに飛んでいるのに気づいたので(まあ山口君が叫んだおかげだが)、手をかざしてボールの軌道をそらした。
跳ね返ったボールは、ちょっと操作して研磨の方に滑らせた。…二人からもの言いたげな顔をされたのに気付いたので、誤魔化すため谷地さんの方に視線を向けた。
「あー…よかった~…ギリギリ当たらなかったんだね」
「選手の手は重要だからねえ」
「あれ?日向は?」
「何か外いったらしいよ」