17.進化の時
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「お?烏野マネちゃんはバボちゃんファンか?」
「違います、このシャツは人から借りたので」
「そうか、違うのか。じゃあトス上げるかサーブ打ってくれ」
「話を聞いてください、梟谷主将」
「木兎だ、よろしく。ハイっ、ボール」
「宇内美雪ですよろしくお願いしますが、ボールは上げません」
「あっ木兎さん!…すみません、うちの人が」
「保護者の方ですか。この方ちょっと手に負えなくて困ります」
「困ったよね、ごめんね」
「赤葦2年、俺3年、多分1年でしょ、君ら失礼だな!」
梟谷の主将、木兎さんに絡まれた。
何だこの人、バレー上手い人は皆変人でないとダメという決まりでもあるのだろうか。
……そして、やっぱり翔陽のTシャツ(フローラルの香り)は地雷だった。もう一方の今治シャツは完全サイズ違うが、明日用にお借りしました。つーか中をゴソゴソしているのを横で見たけどさ、「セッター魂」とかいう同じロゴのシャツ複数枚持ってるなんて……飛雄はぶっ飛んだセンス持ってるね。
「相方セッターがいらっしゃるなら私は不要ですね、よかった」
「引き受けてくれるなら、とてもうれしいけど」
「はは、いやがられておるわ」
「あかーしもキミもひどい!!」
変なの。まあ、面白そうな人だし、多少はいいか。
「いいですよ、手伝います。スリーメン?サーブカット?」
「あ、良いの?じゃあ誰かひとり足してスリーメンが良いな、美雪ちゃんボール出ししてよ」
「じゃああそこにいる黒い人を、おーい!!」
トイレに通りがかった黒尾さんに声をかけてみた。
すると手を振って、来てくれた。
「ナーニ……?なんだ木兎か」
「なんだとはなんだ」
「なんだ」
「なんなんだ」
「なんなんなんだ」
「軟打~」
「強打~」
「だっだっだ~♪」
「何このひとたち…」
「時間が無駄なので行こう」
呼ぶ人を間違えたかもしれない。
この人たち悪乗りしそうなコンビだ。
適当に第三体育館へ向かった。
**********
対長身しかも自分の高校より数段上の選手たちにまさかスリーメンすることになるとは思わなかった。
コーチの代打みたいでちょっと面白い。
三人がお見合いしそうになる場所や、絶妙に取りにくいところを探して当てるのが楽しい。実際落としたらすごく恨めしい顔で見てくるしね!
でも打ち返されたときはやはり強めなボールが帰ってくる。
跳ね返ってきたボールをキャッチ。
「次行きますよ!」
「こいやぁ!!」
木兎さんが挑発して構えた。
お望み通り、木兎さんがオーバーの位置に投げるぜ!
「うわっちょ、こう来た!?赤葦ごめん!」
「あーもー!どこ飛ばしているんですか!!」
意外とオーバーの調子は悪いのか、すぽーんと彼方へ飛ばしていた。ははは、面白い。
「オーライ」
赤葦さんが投げ返してきたものを貰い、それを黒尾さんのオーバーちょっと前くらいに落とす。
「っと!」
「ヘイヘイヘーイ」
黒尾さんはフライングで取って木兎さんへ上げた。
木兎さんはアタックの姿勢で…めっ、めっちゃ怖!
アタックされたものをレシーブして、赤葦さんに返した。
あー怖かった。
「女子なんで手加減してくださーい」
「え~」
「次行きますよー」
「うーっす」
スリーメン30本も打てば結構遅い時間となった。
次何やろうかとか怖い話をし始めたので時計を指さして解散を進めた。木兎さん黒尾さんに却下された。
「なんだこの人ら、体力お化けか」
「君んところのチビちゃんよりマシ」
「あー、まー否定しませんが」
「次ミート練でいいですか?」
「わーい」
「ちゃんと付き合ってくれる美雪ちゃんマジ天使」
「でも、…これが最後ですよ」
ボールを足元に5個だけ置いて順々に打ってもらった。
軽く飛ぶだけで翔陽より頭一つ分くらい高いんだなあというのに気付きちょっとだけ落ち込んだ。
そしていくつか練習に付き合った後
彼らと別れ、マネージャーさんたちとのお部屋にて就寝した。
……でフワフワと浮いてやっぱり別の宿泊施設へと向かうのだった。
ごめんね。寝起きで事故物件騒ぎは起こしたくはないのだよ。
☆おまけ☆
「わ、私もシャツ貸すよ!!」
「ありがとう!!!女子がいいよやっぱり!!!」
「そっかーそうだよなー」
シャワー室にて。
ピチィ…
(あ、あかん!脱げない!!!これはだめだ!!!谷地さんはスレンダーすぎる!!!肩が!!!肩が!!!パツゥしてる!!苦しい!!)
「谷地さん…無理だった。あと、伸びてたらごめん…。…日向。やっぱりシャツ貸して」
「な、なんと…これが戦闘力の差か…」
「よかろう!美雪よ、このバボちゃんTシャツを授けよう!」
「ははー」
「清水先輩のシャツ?…まさか、恐れ多くて借りられませんよハハッ」
☆☆☆☆