17.進化の時
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「谷地さん!アイス下さい!!」
「あっおかえりなさいませ!!どうぞ!!!」
翔陽は谷地さんにペコーして、谷地さんも返答してペコーした。
…なぜか二人とも45度の最敬礼だった。
体育館は一旦全員休憩タイムとなり、アイスを食べながら学校ごとに整列して軽い監督講評を受けていた。
私は、いつものようにかごの使用済みタオルを回収する。
やはり普段より枚数が多く、更にずっしりと水分を吸って重たかった。
そだ、と思い出して小競り合いしている鳥養コーチと直井コーチのところに足を運んだ。
「あ?俺の髪文句あるんか!」
「仮にも教育者がチャラチャラしてんなよ!」
えーと、お二人ともとてもお若く見えますね、具体的には小学生低学年くらいに。
近づいて視線を送ると罰が悪そうに揃ってポケットに手を突っ込んでよそ見しだした。仲いいですね!!!
「…直井コーチ、ついでに音駒さんの分もお洗濯もの洗っときましょうか?」
「えっ!?マジで!?…いやうれしいけど大丈夫。あいつらにやらせるよ」
「そーですか?頭一つ出てる銀髪の人がすごくお願い視線してくるんですけど」
「あいつ……。前向け前!…リエーフ掃除洗濯大嫌いだからな…」
「いいですよ、ついでですって」
「ありがと、あとでお礼言うように言っておく」
「はあい」
「鳥養コーチはいっつも髪と顔でいじられますね」
「うるせえ。……休憩終わったら、次は梟谷とだ、次記録付け頼めるか?」
「わかりました。清水先輩と交代ですね」
「ああ、あと影山は今日夕方合流するらしい。田中が色々手配してくれたそうだ」
「そうなのですね。合宿欠席とならなくてよかったです」
「そーだな、んじゃ行ってら」
よっこいしょ、と烏野かご、音駒かごを左右に持ち上げた。
きょろきょろと見渡すと、ちょうど梟谷のマネージャーさんを見つけたので近づくことにした。
「烏野さーん、洗濯機の場所案内しますよー!」
「あ、はあーいお願いいたします!」
ポニテ先輩…えっと、梟谷の雀田さんにご案内頂くことにした。
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「重そうだけど、台車借りようか?」
「運ぶのは大丈夫ですよ!こう見えて結構力もちなのです」
実際はちょっと浮かしているのだが。
確かにこれを普通に持ったら結構重そうだ。
体育館から、二か所曲がると洗濯機がなんと5台もあった。
さすが全国レベルの強豪高校だ。
雀田さん、ツインテ先輩…ええと、生川高校の宮ノ下さん、私の三人で、うんしょうんしょと詰め込んでいった。
「タイマー30分で終わったらこの上に干してね」
「わかりました、ありがとうございます」
「じゃあ戻ろっか、次よろしくね」
「望むところです」
体育館に戻ると、講評は終わり次の試合の準備に移ろうとしていた。おっと、あまりだらだらはできないな。
ノートとペンを受け取って、軽く清水先輩から引継ぎを受けて交代した。
烏野高校 vs 梟谷学園高校
向かい合って主将同士握手を交わした。