03.オリエンへ行こう
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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交流会の始まり〜
使い終わった皿と割り箸をまとめていると、
肉の脂でテーブルが結構ベタついていた。
拭うものを探すと、月島君が布巾を持っていた。
「それテーブル拭きに使っても良いヤツ?」
「今、洗ったばっかりなんだけど……まあいいや、どーぞ」
「あとで私が洗うからもう座ってていいよ」
「そう、じゃあそーする」
「………」
「………」
手持ち無沙汰の月島君から、じーっと見られる。
沈黙きついタイプだからなんか話題……あったかな。
「ええと、そういや私の親戚ねー、翔陽が好きな「小さな巨人」なんだよ、」
「知ってる」
意外、でもないか。
……まぁ珍しい苗字だし、
バレー関係では地元の有名人だものね。
「でね、その人のことは翔陽には秘密にしてるんだよー」
「へえーなんで?」
「東京にいるからね、知らん子が会いたいって言われても迷惑だろうし」
「ユースに居るとか」
「もうバレーやってないよ。それもまあ理由っちゃ理由だけど」
「そうなんだ」
「君もファンなのかい?」
「いや別に………」
「ふうん」
お互い人にあんまりグイグイ行かないタイプだし、会話のラリーって感じ。
「兄貴が」
「ん」
「……その人と高校の時同じチームで」
「ふんふん……あ。君、もしやアッキーさんの弟…?」
「うわ知ってたよ……そう。それで日向とは違う意味で一方的に知ってるヒトって感じ」
「なるほど」
月島君と明光、結構年の離れた兄弟なんだなあ。自分と天満の年の差を思い出してそんな感想を抱く。あと、やっぱり月島君もバレー関連の話だとちょっとだけ饒舌になるね。新たな発見。
「じゃ、宇内さんもバレーしてたの?」
「天…えっと小さな巨人が一番脚光浴びてた時…小学校の時にやめた。レベル高い試合観戦の方が面白かったし。本当に全然だよ」
「へえ、でも前サーブ取ってたよね?」
「アレは…まあ特技だよ、プレイとは関係ない感じ」
「部活でそこそこやる位できるでしょ」
「おぉ、ありがと?できるはできるかもだけど、アレで試合出られないんだよねえ」
褒められ……てるんだよね。一応。
でも私の筋力や技術による実力じゃないから、スポーツやるにはちょっと微妙なのよね。
あと負けず嫌いだから、手で上手く飛ばせん時に「あー、超能力使えたら!」ってストレス抱えそう。
マッチポイントの時とかつい、でやったら洒落にならん。でも咄嗟に色々やっちゃう絶対。
あかん。スポーツマンシップは死んだ。
「何か、煮え切らないね」
「諸事情で競技にかかわるつもり無いんだよー」
「ごまかしてるつもりだろうけど、あんまり上手くいってないよ。むしろ知ってほしいみたいに聞こえる」
「これ以上は勘弁」
「……ハイハイ、りょーかい」
めっちゃバレーの道勧めてくるやん。
だんだん顔怖くなってますよ月島君よ。
「仲よさそうに会話してると思ったら修羅場」
「ブリザード吹き荒れてるねぇ……」
「ヒッ!ゴミ拾いしながら睨み合ってらっしゃる!!」
「器用」
「えーと、テーブル拭き終わったから洗って返してくるね」
美雪選手、勇気をもって撤退しまーす。
「じゃ終わったらウノしよ」
「人狼がいい」
「ニムトあるよ」
「うわ、ここボードゲーム部2人居る。ガチじゃん」
「うちのテーブル、本番はここからだよ。コマンド、田中は仲間を呼んだ」
「TRPGと聞いて」
「ルールブック持ってきた」
「「「人増えた」」」
「やけに片付け急いでるなあと思ったのはこれのためだったのね」
美雪選手、離脱に失敗しました。
ダイスロール。正気度が1下がる。
「あっち、食い終わってカードで遊んでる」
「ねえまだ焼けないのー??」
「火力が出ないんだよ。網が温まって無いのに肉だけ置いちゃった系。ちょっとウチの班だけ遅れてるわ」
「アッ影山ァ!それ生焼けだから!!食べちゃダメ!!ペッしなさい!!」
「もう飲んだ」
「なんてこった……『待て』もできんワンコがココに」
「大丈夫かなあ」
「日向君からヤベェ奴って聞いてたけど、こういう事?」
「アァ゛日向?なんか悪口か!?」
「すぐ怒るから気をつけてって聞いた」
「あいつ……!放課後シメる」
「暗黒な顔」
「ヒナタクンとかいうコ、どんまい」
「なんかね!たまごあった!卵かけご飯しない!?」
「エッなぜたまご…??」
「お、人数分あるな。取っといて後ですき焼き風にしよう」
「TKG?肉食いにきたのに、なぜライスで腹を膨らませにゃならんのだ」
「山口ィー!追加トング持ってきて!!肉と野菜トング分けたい」
「わかった、行ってくるー」
「なんかねえ、チーカマもあった!待ってる間コレ食べようよ!」
「日向それ他のお客さんのと間違えて持ってきてない?大丈夫?」
「この卓だけラインナップ変だね」
「燻製用に用意した食材が消えた件」
「チーズとブロック肉、サーモン。どうりでバーベキューっぽくない食材だと思った」
「ビールもアリマス」
「教員としてそれは如何なものでしょうか……」
「武田先生はカタイねェ……」
「タマゴがパックごと無い。燻玉できない。カマボコも消えた」
「桜チップ燻されていい感じですよー入れて良いっすか?」
「いいよー」
「カンパーイ!!」
「くたばれPTA!!」
「SNSで炎上しますよ」
「負け越したー。デザートにお菓子食べよーよ」
「カードゲーム弱いね。んと、何あるの」
「今度はジャガビーとじゃがりこだよ」
「どうしてそう戦争を巻き起こしたがるの」
「大丈夫。ずんだ味と抹茶クリーム味だから」
「コレはひどい」
「デザートだもの。月島君あげる。うわ良いのいっぱい持ってら」
「超いらないし、カードバラさないでくれる」
「甘いの好きじゃなかったっけ?」
「わかりやすい地雷を踏み抜くのはちょっと」
「ガリガリ君の梨味は美味しかったよ」
「俺もググってレビュー見ないと安心できない」
「企業に雇われたインスタグラマーのステマに引っかかるタイプ」
「意外とずんだ味おいしいのよー」
「食べる。次、ゴキブリポーカーしようよ」
「カバンのなかゲームでぎっしり……」