16.いざ行かんTokyo!!
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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おれはテスト用紙を月島の前にヒラヒラさせた。
「っどーだみたか!!おれの実力!!やればできる子!!」
赤点回避成功の証だ。
ついに、おれはやり遂げたんだ。
「えっなにその奇跡?……田中さんが赤点回避したのすら信じられないのに……」
「くおらぁ月島ァ!!日向のついでに俺をディスるのやめろ!!」
「ねえツッキー、影山が白目むいてるよ……」
「諸行無常 奇々怪界 南無三宝……」チーン
「そっちは超想定内」
「も、問題系統ハズしただけで……暗記は日向より丸多いよ影山君!!」
「谷地さんそれ慰めじゃなくてトドメ……」
どうやら影山の方はダメだったようだ。
危うくおれもそっち側だったかもしれない。
谷地さんと美雪……ありがとうございます。
白目影山は田中さんに引き摺られフラフラと部室を出ていった。なんか四字熟語すげー言ってる、特訓の成果が活きてるなアイツ。
東京かあ。
「東京って……水道飲めるのかなあ……?」
「ばっかウチの水道と同じにすんなよ。絶対赤錆で濁ってるぜ」
「うえーだからペットボトル水が売ってるのか」
「水買うの?毎食?」
「東京こえー!!!ヒルナンデスのランチ紹介が千円台なのも納得!!吉野家とか知らねーだろーな!!カワイソー!!」
「スカイツリーと東京タワー横に並べて撮りたい」
「いいねー!!」
「ディズニーランド帰りに30分とか寄れるかな」
「行こう」
東京楽しそー!!
いっぱいいろんなところ行きたいな!!
「どこから突っ込めばいいのやら……」
「水道は宮城より発達してるし、吉野家は向こうにもある。タワー間は場所違うし、ディズニーはカラオケ店のようにちょっと寄るとかは無理」
「ツッキー丁寧に訂正して優しいね」
月島がなんかいってるけど、おれ達の耳には入らなかった。
「東京!」
「Tokyo!!」
「「FOOーーーー!!!」」
西谷さんとハイタッチを交わした。
その夜、
ワクワクしながら家に帰った。
晩御飯美味しかった。
荷造りしているうちにまたウキウキし出して外で自主練した。
汗をかいたので風呂に入ったらウトウト寝落ちした。
……集合時間過ぎていた。
いっぱいある着信。どうしようどうしようどうしよう。
そして泣きながら美雪に電話をかけた。