15.試験勉強後半戦
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「あッ…ジャパン!!」
「影山、ジャパンはわかる〜?」
「あ゛!?俺を見下すのも良い加減に……」
「バリボーで見たことある人だ」
「で、でっかい!!」
なんとばったり牛島さんだった。
谷地さん曰くここは白鳥沢の一駅隣だそう。
すると、牛島さんより部員とランニング中との返答。
思わぬ大物との遭遇にヒナガラスたちはピーチクパーチクした。
「……騒がしいな……」
「……すいません牛島さん。なんかランニング中に絡んでしまって」
「お前も走るか?走るのは体力作りの基本だぞ」
「まだそれ続くんすか……それはもう良いです……」
引いていた原付を軽く叩いて続けた。
「……人は歴史の中で自らの脚よりも優れた馬を得、最終的には走行車両を勝ちとったのです」
「代替手段があるとして、自らの可能性も同時に追求すべきだと考える」
「むぅ……あくまでも私をスポーティー女子にさせたがりますね……」
「善意のアドバイスだ」
「お二人はお知り合いです…か…??」
「顔見知り」
「あったのは2回目デス」
「キミョーな人脈」
「あのっ牛島さん?他の部員…はどちらですか!!」
「そういえば……他の奴らを抜かして結構経つな……?それはそれで寂しい気はするな……」
「エッ大丈夫ですか?おれもよくマラソンで迷子になるんです!!」
「仲間じゃないよ……日向失礼だよ……」
そうこうしているうちに白鳥沢方面の信号が青になる。
「では、またどこかで」
「ああ」
飛雄はソワソワしながら信号と牛島さんを見ていた。
やがて意を決したように口を開いた。
「あ!……あのっ!俺も白鳥沢へ……えっと、偵察行きたいです!!!」
「はぁ?馬鹿なの?堂々と偵察申し込むやつある?」
「え、ええー……」
「アッ良いな!!!おれも行きたいです!!!」
「馬鹿だ……なんだこの変人コンビ……ウケる……」
「付いてくるなら勝手にすれば良い、俺は行く」
牛島さんは信号青になったので踵を返して走っていった。牛島さんと呼んで手を振ったら、振り返って返礼してくれた。
「……イイ…のか?」
「良いんだろ」
「おし、追っかける」
「おう」
「山口と月島は来る?」
「行くわけないでしょ」
「パスパス」
「いや来いよ。特にモヤシヒョロガリ」
「はああ〜!?王様、なんで僕アンタのお守りしないといけないんですかー??」
「ランこの中で一番遅い。持久力ねーんだろ、つけろ」
「……」
「影山ー!!おれ先行くかんなー!!」
「あ、待て日向!!!……ほら行くぞ」
「…はー……山口、一人で逃げんな」
「ギクー!はい、ツッキー。オレモイキマス」
「え、え??今から走るの??みんな元気だね」
「じゃあねー、頑張ってねー」
「谷地さん、宇内さん、またねー」
女子2人は1年男子4人を見送った。
バイクだから追いかければって?嫌どすえ。
「教科書、重!!」
「谷地さんちに預かって貰えばよかった!!」
「……ちゃんと用事済んだら、明るいうちに帰るんだよー!!!」
後に、翔陽はあの牛島さん相手に啖呵を切ったんだと山口君に聞いた。
(長い長い試験勉強編終了)