15.試験勉強後半戦
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「宇内さん、ここ解き方合ってる?なんか合わなくて」
「ううん。因数分解三乗の公式使う、中学の時のやり方でも解けるけど時間かかるからね。教科書の真ん中あたりの……」
「いやいや、もっと後ろだったよ」
「ほんとだ、ココだね」
「……ああ、やったやった。二人ともありがと」
「月島君、化学得意?」
「フツー」
「遊離反応がよくわかんなくて」
「あー…あれすごい速さでテキトーに進んでったよね」
「質問すればイイじゃん」
「んんー…タイミング無かった」
「あ、待ってね。………ココ。弱酸と弱塩基でコレがさ…酢酸ね」
「なるほーどー。その参考書撮っていい?」
「いいよドーゾ」
理数系は翔陽サンの問題作る傍でだいたい丸暗記しているので、サクサク質問係として働けていた。
その当人……翔陽サンは、進学コースさんたちの会話が気になるのか、ガラケー持ってソワソワしていた。
「君は参考書撮らなくてよろしい。出るかわからん用語より一個でも元素記号と元素名正しく覚えて」
「ふぁい……」
「え……なにこれ…?中学校レベルじゃん」
「う、うるさいですー」
「腕に記号書いてあげようか?マジックで」
「やめ……お、おれの白魚のような腕が!!」
「腕?……指ね……」
「太めのシラウオだなー……」
「あ、ごめん日向これ油性だった」
「………しどい」
それよりなんだよ、このCuの答え「キュリウム」って…夫人もビックリだよ……。放射性元素なんて高1で出るかよ…。
一方、山口君に斬新なタトゥーを施された翔陽は腕を見ながらふんふん頷いていた。カンニングはあかんで。
「影山君、午前からそれやってるけど空白一向に進んでないよ……?」
「日本人に英語がわかるか」
「そんな自信満々に名言風に言われても困るよ……」
「そうか……ウス、英語は得意なやつが俺に通訳する世界が良いと思います」
「それは……優しい世界だね……」
「谷地さん……影山はダメだ、もう助からない。こっちに戻っておいで」
「それより王様もう帰ったら……?ここ高校生の場所なんで」
「はあ?俺は高校生だ!!」
「はー…もうコイツメンドー……」
某2人以外はお互いに教えあって理想的な勉強会になった。そうそうコレが在るべき形ですよね……。ははは。
「美雪ー!」
「はいはい、カンニング付きだけど……よくできました」
なでなでと園児のように褒めるのであった。
信じられるか?16歳児だぞ。