15.試験勉強後半戦
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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日向と影山君を省いたのは何故だろうと思ったけど、話をしてみてわかった。
話題を横道にそらす人が居なくなるね……。
お陰で美雪ちゃんの本心が聞けたし、まだ確定じゃないけど夏合宿参加の兆しが見えてきた。
作戦はいい方向に進んだように見えた。
「けどいいなあ……そういう特殊能力ってホントにあったんだなあ……」
山口君がぼーっとしながら羨んでいた。
たしかに、ああいうのってタネがあるマジックとばかり思っていた。そういう人がいっぱい居たらマジシャンは商売上がったりですな。
自慢したりするタイプなら世間に騒がれていただろうし、きっと世の中は上手くできてる。
「もっと色々出来るでしょうに、あんまり固執してないっぽいのが不思議だね」
「あー分かる。自分でもよくわかんない、ってあんまり積極的には使ってなさそうだね」
「思い返すとあの子周りは不自然なカンジはしてたよ」
「あー、……サーブ練習の時かー」
「男子部員4人の同時ドッジボールとか、フツー無理だよね」
それはいじめでは……?
私がああいう力持ってたらどうしただろうか。やっぱり死なないように常にATフィールド的な力を貼り続けたい。遠投からの槍や銃弾は防げそう。あとすれ違いざまの通り魔も対応できる!
……山口君からポイポイ文房具投げられた時は、綺麗に防げてたし……私もそれ欲しいデスネ。いいなあ。
「あっ日向と影山がハブになってる」
「いいんじゃない。なんか親友(笑)らしいから」
「日向またカリカリしそう……」
「へえ意外とアイツ嫉妬深いんだ?」
主題とは関係ないけど日向は美雪ちゃんの事が好きなのだろうか。
どうしよう、私結構そういうのよくわかんないけど、何かした方がいいのかな…!
ブー、ブー、ブー
…あっ、美雪ちゃんから着信が来た。
ところでコミュ障的に電話に出るってキンチョー……デンワコワイ。相槌が了承と取られ、結構ですはOKになる世界で……いつの間になんか契約させられちゃうから!そこのおじいちゃんおばあちゃんも、気をつけて下さいね!!
スピーカーモードにしてみた。
「……はい、谷地です……」
『あっ、美雪です。片一方見つかったよー、駅で。あと一人もうすこし探す。20分したら戻りまーす!!』
『ごめんなさああーい!!アイスまだ買えてないです!!』
「むしろ日向、ファインプレー!」
「たしかに」
こんな長時間お外ウロついてたら、アイスさんも召されてしまわれるだろう。
『むしろ適当に昼ごはん買ってくるから、アイス一旦キャンセルねー。私銘柄覚えてないし』
『えっ、あ……もう1時だ……お腹すいた』
「そだね。よろしくお願いしまーす」
「おなしゃーす!」
あとお一人さんもお腹すかせて途方に暮れてないだろうか。大丈夫だろうか。
電話を切って、無意識の緊張を解いた。
……ふう、今日も無事に電話を終えられました。
電話を終えると誰かチャイムを鳴らしていた。
扉を開けると、こちらは無事に買えたのかレジ袋を下げた影山君がむすくれた顔で立ってた。入れ違いね。
「アイスほぼ溶けた」
「そりゃそうなるよね」
飽和梨水溶液ってカンジ。
「いやガリガリ梨3個!?ぜんっぜんお使い出来てないし!!」
「半分日向担当だろ」
「……もうどこからツッコめば良いのか」
「谷地さん、冷凍庫貸してくれ」
「いいけど……流石に凍らせて復活は無理じゃないかなあ」
影山君……忘れて置いて帰らないようにね。
ともあれ行方不明者発見の連絡のため、
先ほどの着信履歴から美雪ちゃんの名前を選択した。