15.試験勉強後半戦
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「ちょっ日向!!美雪ちゃんマネージャーじゃなかった!?」
「そーだなー、まだな。でもあとちょっとな気がする」
「ほぼ部員だ」
「なっナニソレ!!どっちですか!!」
私は二人に聞いてもラチがあかないと思い、先輩方にも聞いてみた。
この時初めて知った。なんと美雪ちゃんはみんなの友達だけど、マネージャーでは無かったと。同性同級生がいるだけでコミュ障…メンタルはだいぶん改善するので、合宿居ないとなるとかなり不安だと思った。
「まだ苦戦してるの」
「ちょっと君ら無能すぎない?」
「山口君、どういうこと?」
「宇内さんはね。……練習手伝ってくれるけど、毎日じゃなくて……幽霊部員……みたいな??」
「山口ー、幽霊部員の意味と逆じゃない?入部してないけど、部員的な活動をしてくれるし」
「おぉ幽霊部員っつーのは、来ない奴のことだよな」
「逆幽霊部員で」
「それは……生者では……?」
「生きてるか死んでるかで言えば間違いなく生きてる」
「じゃあ生きている逆幽霊部員で」
「なんなのツッコミいないのココ」
ともかく美雪ちゃんが部員じゃ無いことはみんなの話からわかった。
「どうしてそんな歪な感じに?」
「塾があって毎日来れないからって最初に言われて。距離あったんだけどー、クラス一緒だから毎日シツコイくらい誘って連れて行ってら…塾ない日は毎日来てくれるようになった!!」
「私の時もそうだけど…日向押しが強すぎだね……」
「そうかなー?あと塾ねー。結構遅くまで行ってるみたいー」
「宇内さん医学部目指しているからねえー。塾で3年の模試やるんだってさ」
「へえ」
「すごい」
「美雪お医者さんなるの!!」
「あっ、マズイ。あんまり言っちゃいけないんだった」
「美雪………おれが一番仲いいのにナゼ……」
「日向より俺の方が一緒にいる時間長いんじゃね?」
「いいやおれだね!親友だし授業中ずっとだかんな!」
「それ会話してないけど数に含めるんか」
「ぬぐう……」
日向はすっごく苦い顔で唸っていた。日向は能天気に見えて、実は人間関係では感受性高いタイプのようだ。
「前さ、喧嘩して部活来なかった時あったんだけど……原因はバレー部好き過ぎてあーいうカンジになったって分かったんだよね」
「そうなの?じゃあ塾っていうのも、大した理由じゃ無いってこと?」
「そうだよ!美雪絶対バレー好きだし!!!」
「※日向個人の考えです」
「注釈すんなー!」
日向の勘の通りなら、話は簡単かもしれない。
私は学んだ。消極的なままじゃ何も変わらないのだ!
「わ、私ね!美雪ちゃんと一緒にがいい……だから、あの……みんな……手伝ってくれない……かな?」
注目されて声はだんだん小さくなる。
けれどみんなは頷いてくれた。やった!
「谷地さん〜ありがどう〜!」
「変人コンビに勧誘は向いてないって分かったから、手伝い要るならやるよ」
「なーぬー!?」
「ツッキー!!」
「うるさ…」
「みんなありがとうございまっす!!心強いです!!」
そんなわけで、プロジェクトが誕生したのだった。