03.オリエンへ行こう
お名前変換
設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いざ、お肉へ一直線!
場面は飛んで、水の森公園。
バーベキュー会場、いざ肉へ。
「野菜は切ってある。やさしい」
「ちゃんと炊飯器で既にメシ炊かれていた。優しい」
「飯盒炊爨はないでしょ」
「けど肝心の炭に火が付かない」
「ガスだったらもっと優しかったのに」
面倒くさがりやの現代っ子達がさえずっていた。
手分けしてパッパと終わらせてぐうたらしたいな。
チャッカマンがうちの班含む前半分だけ配られたので、早速火つけチャレンジ中だった。
「着火材だけ燃えて無くなるー」
「それ私得意。やっていい?」
念動力は火を大きくしたり風送ったりも出来るよ。
早く食いたいので、みんなが見てない時にガンガン使っていくよ。
「いや、いい。こういうのは男がやる感じだし…」
「だーめ、時間切れ。宇内さん付けて。お腹すいた」
「えぇえ、チャレンジしたかったー」
「効率重視」
「ほいっと…でも、お菓子さっき食べたじゃん」
「別腹よ。うわ、肉にハエ寄ってきた」
「あっちいけー」
ちょちょっと、ハエに気を取られてるので、タイミング見計らってチャッカマン点灯、念動力で着火剤の火種を大きくしてこっそり炭に移動させた。一瞬よ一瞬。
「ついた…?ついたっぽいな」
「仰ぐ用の下敷き要らなかったね」
うわっハエ!という声が隣の班に感染した。
ついでに向こうにとばしとこ。ハエさん遠投ぴゅーん。
火とか虫とか直接触りたくないもの、掴めないものは手よりも便利。原理は不明だけどね。
「きみ、これお隣に渡してくれる?」
「了解しました!」
ビシィと敬礼の姿勢で恭しく使い終わったチャッカマンを受け取る丁寧なコ。ええと、谷地さん。
フワフワ系の見た目なのに軍人みたいな言動だなぁ国防少女かな。
「おっうちの班、火一番だ!焼こう焼こう」
「おひつ取ってくる」
谷地さん、月島君がそれぞれ席を立ったので時間がかかりそうな根菜類を網に乗せて待っておく。
田中君(※特に坊主じゃ無い)は飲み物を全員分注いでくれたようだ。
「ただいま」
「お帰り」
「向こうで火要りますかって聞いたら、でっかい人が一斉に来て怖かった…飢えた獣たち…」
「ちょ、真っ青。お茶をお飲み。」
「お帰り。マッチ売りの少女!ミッションクリアだね」
「うぃっす」
「ご飯各自で椀についで」
「はいよ。揃ったしじゃあ肉焼くね」
「乾杯と自己紹介的なのやんないの」
「要らない。もう飲み始めてるし」
「そっかあ」
「シュンとしないの……ほいじゃ田中君かんぱーいハイ」
「かんぱーい」「かんぱーい」
「手疲れた。月島君…だっけ、焼くの変わって」
「……」
月島君、お菓子ちゃんからトングを不満そうに受け取るわりに、肉の面倒見良いのね……。
「わ」
ぼあ、真ん中のホルモンが炎上した。
鎮火鎮火。
火かき棒で回しながら炭を慣らして、念動力でモツ自体の火を消す。焦げたら勿体無いもんね。ついでに中央の熱を均等にしておこう。
風ぱたぱたー
「あの班早くね?もう肉食ってる」
「くっそー着火剤だけ燃えて無くなる!!!」
「匂いテロだぁ!」
ホッホッホ。BBQならまかせるざんす。
周りのお猿さん供の怨嗟の声が聞こえるわ!
煙が燻されてしみるのでめっちゃ風起こしてます。
ダクト飯しても良いのよ!
「トリ肉ゲットー」
大好物なのよね。炭火焼鳥。
「焼き鳥丼。ノリ乗せ!」
「海苔どっから出てきたの」
「マイノリティー。フゥー↑」
「日本語」
「家から持ってきた。本当は漬物も持ってこうかと悩んだ。やめたけど」
「おにくおいしい」
「いっぱいお食べ」
「そろそろ食べたい、はいトング担当交代」
「ほい。じゃあ一気にいっぱい焼くね」
「焦がさないでよ」
「火加減うまいから大丈夫」
「そう」
ちょっと炭足して、強火にしたろ。
けど鉄板変えたいなあ。
「あの私食べてばかりなのですが何かお仕事ないですか!」
「良い子だな、かわいい。食べて食べて」
お菓子ちゃんと谷地さんはイチャイチャしてる様子。
「宇内さん手際がいいね、焼けるの早いし」
「……親戚で集まる時よくやってるんだよ」
「へえー」
私も女子に混ざりたい。けど男子側に絡まれる。
会話に集中して気を抜いてると、火加減間違えそう。
えーと、頭使わないコミュニケーションっつーと谷地さんとお菓子ちゃんのアレかな。
「ほい肉」
「もらう」
「ほい玉ねぎ」
「もらう」
「ホルモン」
「もら…要らない」
「えぇー美味しーよ?」
「もちゃもちゃしてる」
「ご飯入れるよ」
「ありがと」