15.試験勉強後半戦
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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「まる、まる、まる………」
「む、む。ムムム……」
「……よし」
だいたい採点がし終わった。
丸の数…半分以上!!
これはまさか!!
二人で顔を見合わせてた。
「しょ、翔陽!!!」
「美雪!!!」
ヒシィー!!と抱き合った。
「……できたじゃん!!!」
「過去最高得点だ!!ありがとう!!」
エサ用(やる気を出すため絶対高得点でる問題)ではなくちゃんと試験範囲のテスト。ついに彼はやり遂げた。
「60点じゃねーか」
「「「赤点を超えてるよ!!」」」
黒い人にそうツッコミ返した。
メンバーは私、谷地さん、翔陽、飛雄、山口君と月島君も来てくれた。
うーん、ミッシリ。
「ん、俺も採点」
「うい。……回答埋められるようになってきたね。部分点とか細かく見るから、待ってる間これでもどーぞ」
飛雄に手土産のクッキー渡してみた。チョコチップ、プレーン、メレンゲの三種類入れました。
「お、でかい。サンキュー」
「一応手作り。ちっちゃいのは、メレンゲクッキー。結構自信作」
「…アッ影山だけずる!!下さい!!」
「俺にもちょうだい」
「どーぞ……ってオイオイ、分けてあげなさいよ……」
「ちょっ、一人でどんだけ食べるの」
「かーげーやーまーくーん!!!聞いて!!」
焼いてきたクッキーはケーキ箱にごそっと突っ込んである。飛雄はみんなの目をスルーして食っていた。さすが。
谷地さんが紅茶を淹れてくれたので、なかなか優雅なお勉強風景だった。
「谷地さん、ここどう思う?減点かな??」
「ん。………ニュアンスは通じるけど、熟語だからちゃんと覚えて欲しいという意味で……減点です」
「なるほど。私も同意見のため、ここは減点と」
「厳しい」
「ツッキー!世界史の参考書って持ってきてる??」
「重いから置いてきた。谷地さん、山口が要るってさ」
「部屋から持ってくるね!」
「そっかココ谷地さん家だった!!」
「山口君、こっちはいる?」
「あ、借りまーす」
飛雄は英単語、翔陽は古文漢文、谷地さんは公民、山口君は世界史、月島君はリスニング、私は前者二人の解説兼採点係という感じで勉強を進めていた。
我だけ勉強してない。
(午前は文系、午後は理系らしい)
翔陽は高得点を得られた影響で、ちょっと気分は良く現代文長文読解に進んでいた。
ちなみにお菓子についてだが、
飛雄と、山口君が自分の分としてごっそり確保した影響で(翔陽がマナー違反だとキレていた)クッキーが早々に売り切れてしまった。
「山口はさー、意外と甘いの好きなんだなー」
「うん。前さー、日向らが休んだ時さー。パフェとかなんだっけ、船みたいな名前のやつ……」
「カヌレね」
「そーそれ、それが美味しくてねー。最近食べてなかったけど、甘いのやっぱウマいなーって再確認したー」
「へー」
「あの時最終的に山口君ケーキ全制覇してたものねー」
「タルト・タタンとかいうのが一番だった〜」
「あーあれ美味しかったねー」
「いーなーいーなー」
「うるさいから3 人とも声落として……」
「あ、ごめんツッキー」
「すまぬ」
月島君が若干気が立ってるようだ。リスニング分かんないのかい?
なんか良いものあったかな。
「月島君、はいコレ」
「………何?」
「いちごマドレーヌ。前にちらっと好きって言ってたから」
「…………ありがとう…」
1個だけ食べて、残りはカバンにしまい込んだ。
アレ食べないのか。内心で疑問符浮かべていると、山口君が寄ってきた。
「アレは残りは家でゆっくり食べたいと見たよ」
「なるほど……?」
そして君はなかなかにキモ…いや、怖いやつだな。
「飛雄氏よ、単語32点でござる」
「…………おう」
「かっ影山君ドンマイ!!試験までまだ日はあるから!!」
「いや、絶望的では?」