14.試験勉強前半戦
お名前変換
設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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大きなオブジェクトの消失を確認した。
うわーめっちゃ削るの大変だったー…。
「んー……ボスドロ私のトコ来てないねー」
「ち、野良PTの方行ったか……おれ、あの下手くそタンカーにヘイト押し付けられてポーション死ぬほど消費させられたんだけど……超赤字……」
「ね。ヒーラーさん空気読んでくれたから良かったものの詠唱反応のモブと相まって地獄だったね……ウワァもうゲームパッドの音から怒りがにじみ出てきてる」
「蹴ってやろうかな」
「あ、今無言で抜けたよ。もうブラリス入れたったら良いんじゃ」
「……そーする」
「魔法職デコイにするなんて面白すぎとは思ってました」
「美雪がタゲ取りやってくれたらよかったんだよ」
「イヤですアサちゃん紙防御」
「AGI極振りでしょ」
「稀に当たったら一発で沈みます」
グチグチと益もない話をしていると、一人また一人とログアウト勢が多発。ついにアサシンとウィザード二人だけになってしまった。
「あー、もうみんな落ちた。次どこで募集?首都?」
「いやもう二人で行こ、レベリングしながら武器ドロ狙いの薬草金策……」
「じゃあーサブ垢に切り替え」
「おれも商人する」
私達は音声チャットをしながらオンゲーしてます。
テスト期間?私には関係ないです。いつも勉強してるし、いつもゲームしてますキリ。
音駒高校の弧爪さん改め研磨と一緒に家でオンラインゲームしてたりします。たまたま共通言語探したらコレに行き着いただけでお互い手探り育成中です。
ちなみに名前呼びについては翔陽と二人で研磨の話をしてたら、移ってしまった。先輩なのに良いんだろうかと直接本人に聞いたところ「それでイイ敬語も要らない」と快く了承の返事が得られたという経緯だ。
そしてお互い暇なときにSkypeしながらMMOゲームしているうちにかなり気安い感じとなったのだ。
「じゃ、金策の旅〜〜」
「30分ね、次ハントゲーに行くから」
「えぇ……研磨忙しすぎでしょ……」
学生なのにスケジュール分刻みかよ……この人ゲームいくつやってんだ……。
作業ゲーなのでお互い雑談しながらカチカチ。
薬草とか、宝石素材をもっさり集めて錬金術師で合成しまくった。成功率はまあまあ良かったので奉仕価格で研磨に売り払った。
「……あれ??知らん名前からWISだ、BTail……?ってコレ黒尾さ、ん??」
「そだねクロだ。珍しい、垢放置勢だったのに」
「サブ垢特定されてるの怖過ぎなんですが……まあイイや。とりあえず金策狩り中止しますかー」
「うん」
知り合いが来たので絡みに行くことにした。丁度Skypeもログインしたらしいので招待を送るらしい。
「よ!こっちいたのか」
「もう落ちるとこ」
「んだよ、せっかく来たのに置いてくなよー」
「こばわー、お久しぶりでーす。声でわかりますかと言うか、覚えてますか?チャットスルーしましたけどこっちでイイですよね」
「はい、おひさしゅー。やっぱ美雪チャンだったか、あの名前モロよー」
「変更検討しまーす」
「……ところでウチの研磨さんどう?対女子もコミュ障?意外とイケイケ?」
「さ、さぁ……私にはなんとも……」
「クロうるさい、変な絡みヤメて……」
「やだー、邪険にしないでぇん〜〜(裏声)」
「………ハァめんど……もう落ちるね、じゃ」
「あっ!こら、そういう事やる??研磨の幼少期の恥ずかしい話暴露すっぞ」
「じゃ私もおちまーす。お疲れーしたー」
「えっ美雪チャンもそういう系??」
絡み出すとキリない系やで。
別に研磨の幼少期が気にならないとかじゃなくて本人が嫌がる話を聞きに行くのもどうかと思うし。
「黒尾さんまた今度喋りましょ、Skype申請送っておくんで」
「ああうん……今日は本当に落ちるのネ」
「受験生は寝るか勉強するかしないとですよ」
「えーまだしたくなーいっ、て!……研磨落ちてる」
「こっちで音声は繋いでるし良いかなって」
「ギルチャでちゃんと挨拶して落ちるのはさすが体育系ですね」
「メンドーだけど敢えてトラブル起こす気もないしね」
「ベンキョーなります」
「じゃあ落ちるね」
「はいはーいまた明日」
「えっ、あ……毎日??おつかれー」
言わんとしていることはわかるが、実はお互い二人プレイする時間は結構気に入ってるのだ。
私も黒尾さんに申請送っておやすみすることにした。
「え、めっちゃ仲よかったじゃん……ビビる…」