14.試験勉強前半戦
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設定主人公: 宇内さん
性別:女
クラス:県立烏野高等学校 1年1組
好物:鶏肉の炭火焼き
最近の悩み事:宮城王国ではカード決済がだいたい使えないこと。さらに登校前と下校後、土日いずれも銀行が空いてないこと。
「小さな巨人」の親戚。運動は苦手。
特技は世話焼き、対年上の振る舞い、念動力の三つ。
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カフェで飛雄の小テストプリントを見せてもらう。
「影山はおれより酷いな……」
「…………」
何も言うことはない。
ただインプットが少ないがためにテストすべき内容が空っぽなだけだった。
あえて飛雄の勉強は完全シャットアウトしてたけど、ごめん…。これ押し付けられて、さぞ苦しんだ事だろう。(脳内月島君「ほんと勘弁して」)
「幸い社会系が意外と取れてるから一点集中で平均点は伸ばせそうだけど、そもそも赤点多いからなー…」
小テストを睨んでいると当事者は心なしか申し訳なさそうな顔をして……ないな、いつも通りだった。
むしろ自信満々で、ほら凄いだろどうにかできるならどうにかしてみろよ的な感じだった。
ねぇそれ向こうでやったらキレられてない??
「あんまりこういうのはテスト意味ないからやりたくないけど、確実に試験に出るところだけ覚えるしかないなァ。メールで送るね」
「おぉサンキュー」
「えっおれもそっちが良かった!!」
「あ゛あん!?」
「スミマセンデシタ……ナマ言いました」
「翔陽は簡単には甘やかさないよ、これクラス総意だから」
「えっなんでそんなみんなおれに厳しいの……」
「関心意欲態度作戦が授業妨害とみなされました」
「なんと」
「私にも責任の一端があるから、翔陽が大喜利をやめる為にもせめて常識を身につけさせるんだ……あと君私が書いてって言った宿題忘れすぎ……」
「美雪……ごめん……ふざけているワケじゃないんだけど……」
「知ってる。だからタチが悪いんだ…」
シクシクシクと泣く私に翔陽が慰めるように肩を叩いた。
「コントは終わったか?」
「あうん、いま終わった」
ズゴーと翔陽がコケた。
「早く教えてくれ」
「今試験範囲転送した。添付写真は確実にそのまま出題されるものリストだから、丸暗記したらカサ増しできるよ」
「コレが知りたかった」
「別に月島君もただ意地悪で教えてない訳じゃなくて、それを頭に入れてても、このままじゃ君が赤点なのは揺るぎないからだから……」
「…………フーン」
「はいちゅーもく。週明け、今の写メ内容からランダムに口頭試験します。もし半数以下の際には翔陽に対して『愛してる』とバレー部の前で叫んでもらいます」
「!?!?」
「ちょっ、おれにも被害が!!!」
「そして今翔陽にも同様のメールを送りました」
「ヒイ!?」
「正答率80パー以下なら同様によろしく」
「おれの方が条件きびしい!!!さっきまで知りたかった内容なのにスッゴク要らなくなった!!」
「私もこれまで時間超割いてるんだし、タダで楽な道教えるわけないでしょ。精々エンターテイメントを提供してくれたまへ」
「「鬼!!」」
密かに影山氏の他力本願ぷりと、日向氏の宿題忘れすぎ問題にフラストレーションが溜まっていた。