♡SS〜クリスタルトーキョー
スモールレディに、ルナみたいな可愛いお友達を作ってあげたいの。
そう言って寝る間を惜しんでモニターに向かう彼女は、幼い頃の自分にスモールレディを重ねているのだろうか。
独りでいる事が多かった、その淋しさをよく知るひとだから。
「ーーねえ、ほかに機能を加えるとしたら何が良いと思う?」
せっかくの休日なのに、今日もまたその事ばっかり。
のめり込むととことん極めるんだから。
「そうね…洗脳、撹乱とか?」
「せ…洗脳!?」
「危ない人を見るような目で見ないでよ。傘でも出してぐるぐる回せばちょっとした撹乱ができて逃げる隙を作れる、みたいな?そのくらいの防御機能がないと有事の時に困るんじゃない。」
「まあ、それは確かに…。物理的に破壊力のあるような機能をつけるわけにはいかないものね」
さらりと言うけど、本気で作りそうだわ。
まったくこの人は。
「そんな事より、このネコの顔なんとかならないの?いちおう画家の娘でしょ?」
「ーー!!失礼ね///勝手に見ないで」
真っ赤になってデザイン案を抱え込んで隠してる様子は、まるで子供みたいだ。