あれはおそらく、前世の記憶。
エンディミオンとの逢瀬を追いかけて何度も地球へ降りた。
「好奇心旺盛なお姫様をもつと大変だな」
そう笑っていたあの人の声が懐かしい。
まだ全ての記憶が戻ったわけではないから鮮明に顔を思い出せないけれど…確かにあの頃、私たちも密かに愛し合っていた。

エースに言われた通りね。私の恋は、今も昔も叶わないのかもしれない。それでも。

彼の声を、温もりを。あのかけがえのない日々を思い出し、I love you と思いを込めた。胸の内に、今もあの人が宿っているのを感じながら。