Reunion

遥か昔
二人の逢瀬を見守りながら未来について語り合った。

「プリンセスが即位したら…私は本当にこの星のブレーンとして務める事ができるのか、不安になるの。」

「そうね。貴女って色々と甘いから」
からかうように相槌をうつと、
「貴方みたいに性格悪くないもの」と皮肉っぽく頬を膨らます。
愛しい人。

優しすぎる貴女はいつだって、主の苦悩も最前線で傷つく人々の痛みも全て読み取り、独りで抱えこんでしまうでしょう?
理性という名の仮面の下で、密かにこぼれる涙を押し止めて。

もう一度巡り会えた貴女には、そんな涙の無いように。
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