知らなかったわ。
少し前まで「あー彼氏ほしいっ！」なんて言っていたのに、いつの間にかお付き合いしていただなんて。

実はね…と、照れくさそうに教えてもらったとき、とても喜ばしいことなのに何故か素直に喜べなくて、そんな自分が嫌だったけれど。

でも、わかる気がするの。

彼といる時のあなたは本当にキラキラしてて、眩しくて。
彼の大きな包容力に包まれて、きっとまこちゃんも安らぎをもらってるんだなって感じたから。


……でも
…ちょっぴり…寂しいな…なんて。

昔は独りでいる事なんて当たり前だと思っていたのに。
みんなと出会ってから、私の心はなんて寂しがりになってしまったのかしら。
いけない。そんなの贅沢。我儘だわ。
大好きなあの子の笑顔を見送る寂しさと、そんな感情を抱いてしまうことへの後ろめたさで、二重に自分が嫌になる。


いつも一番に弱った人に寄り添ってくれる。
強くて優しい保護の戦士。だけど、ね。
心は誰よりも純粋で繊細だから。
どうかどうか、彼との時間が幸せなものでありますように。

まこちゃんのこと、傷つけたら許さないんだから。