Reunion

美しい
初めて見た時から気に入っていた
…しかし、本当に「初めて」なのだろうか?

その答えに気づいたのは、燃えるように気高く浮かんだ額の紋章。
初めてではなかった
遥か遠い昔から、ようやく巡り合うことができた愛しい人。だからこんなにーー

走馬灯のように駆け抜けた記憶と共に、再び炎に包まれながら
声にならない別れを告げた


*:・゜。*:・゜*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。*:・゜。


再びこの地に還ったのは主の為だったとしても
やはりそこへ向かったのかもしれない。

それは誓いを立てるため。
再び授かったこの命が尽きるまで、忠義を尽くすことを。
今度こそ、愛する人を見失わないことを。

あの時と同じように、あの場所で
取り巻く空気さえも神秘的に
凛として佇む貴女の姿に心の中に熱い火が灯る。
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