気になる2人
まさかこんな日に体調を崩すなんてあの子らしくないといえばらしくないんだけど、ちょっと心当たりがあるかな…。
この前のプリンセスとエンディミオンの護衛はマーキュリーとゾイサイトだった。帰ってきたあの子の様子を見て、たぶん何かあったんだろうなーとは思ったんだよね。
それで、思いがけずまたすぐ会う機会ができたと思ったらこれだ。
いつも冷静なのに、こんな事で熱を出すなんて。初めて見たよ。
「ただいま」
地球から戻って一番に彼女の部屋を訪ねた。
大事な公務の日に体調を崩してしまったことを相当悔やんでいるのだろう。しょんぼりと毛布をかぶって、ごめんなさい…と申し訳なさそうに応えた。本当、責任感は強いのに不器用なんだから。
まだ少し怠そう。だけど、少し熱は下がったのかな?
ベッドに腰かけながら、ゾイサイトから受け取ったあいつのバラを取り出した。
「お陰様で、あたしもアイツには会えなかったけど素敵なお花をもらっちゃったよ。ありがとね、代わってくれて」
「そう…」
「で?マーキュリーはどう思ってるの?」
私の問いにぱちくりと驚いた顔をして、何のことか暫く逡巡する彼女。
ゾイサイトの事だよと、言った途端に耳まで真っ赤になった。
「どうって…どう…どういう………」
初心だなぁ可愛いなぁと思いつつ、もう一押し、背中を押してあげたくなる衝動に駆られる。
「好きなんだと思うよ?マーキュリーのことが」
「ーっ///!?…わっ…わからないわ!そんな事。私、あの人じゃないもの…」
「そうだね。でもさ、マーキュリーはアイツのことどう思ってるの?」
「!!!?…し…知らないっ!」
それだけ言うと、冷静なはずの知の戦士は毛布の中に埋まっていった。
この前のプリンセスとエンディミオンの護衛はマーキュリーとゾイサイトだった。帰ってきたあの子の様子を見て、たぶん何かあったんだろうなーとは思ったんだよね。
それで、思いがけずまたすぐ会う機会ができたと思ったらこれだ。
いつも冷静なのに、こんな事で熱を出すなんて。初めて見たよ。
「ただいま」
地球から戻って一番に彼女の部屋を訪ねた。
大事な公務の日に体調を崩してしまったことを相当悔やんでいるのだろう。しょんぼりと毛布をかぶって、ごめんなさい…と申し訳なさそうに応えた。本当、責任感は強いのに不器用なんだから。
まだ少し怠そう。だけど、少し熱は下がったのかな?
ベッドに腰かけながら、ゾイサイトから受け取ったあいつのバラを取り出した。
「お陰様で、あたしもアイツには会えなかったけど素敵なお花をもらっちゃったよ。ありがとね、代わってくれて」
「そう…」
「で?マーキュリーはどう思ってるの?」
私の問いにぱちくりと驚いた顔をして、何のことか暫く逡巡する彼女。
ゾイサイトの事だよと、言った途端に耳まで真っ赤になった。
「どうって…どう…どういう………」
初心だなぁ可愛いなぁと思いつつ、もう一押し、背中を押してあげたくなる衝動に駆られる。
「好きなんだと思うよ?マーキュリーのことが」
「ーっ///!?…わっ…わからないわ!そんな事。私、あの人じゃないもの…」
「そうだね。でもさ、マーキュリーはアイツのことどう思ってるの?」
「!!!?…し…知らないっ!」
それだけ言うと、冷静なはずの知の戦士は毛布の中に埋まっていった。